ガンマン・アンド・アザー・ストーリーズ

『ガンマン・アンド・アザー・ストーリーズ』は、プリファブ・スプラウトが2001年6月にリリースした7枚目のアルバムです。EMI Libertyレーベルからの発売となりました。プロデューサーにはデヴィッド・ボウイとの仕事で知られるトニー・ヴィスコンティを迎え、外部ミュージシャンとしてカルロス・アロマーとジョーダン・ルーデスが参加しています。

このアルバムの制作過程は特筆すべき点があります。パディ・マクアルーンとトニー・ヴィスコンティは同じスタジオで作業せず、ニューヨークにいるヴィスコンティとイギリスにいるマクアルーンが、メールを介してミキシング・データのやり取りを行うという、当時としては珍しいリモートワークスタイルで制作が進められました。

収録曲には、パディ・マクアルーンが他のアーティストに提供した楽曲のセルフカバーが含まれている点も特徴です。例えば、ジミー・ネイルに提供した「Cowboy Dreams」（1994年）と「I'm A Troubled Man」（1996年）、そしてシェールに提供した「The Gunman」は、シェールの1995年のアルバム『It's a Man's World』に収録されたものが、プリファブ・スプラウトのバージョンとして再録されています。これらの楽曲は、他のアーティストによって発表されたバージョンとは異なる魅力を持っています。

今作は、これまでのKitchenware Recordsではなく、EMI傘下のLibertyレーベルからリリースされました。全英アルバムチャートでは最高50位を記録しています。日本盤CDはエンハンスドCD仕様となっており、「Cowboy Dreams」のミュージックビデオが収録されているという特典付きでした。

アルバムのデザインとイメージ操作はクルエス・ラ・マーが担当し、写真はスチュアート・ダグラスが撮影しました。

収録曲は以下の通りです。

1. The Gunman
2. The Best Jewel Thief In The World
3. Appetite
4. Blue Rose
5. Mysterious
6. Cowboy Dreams
7. Mercy
8. Farmyard Cat
9. I'm A Troubled Man
10. The Old Magician
11. A Gunman And Other Stories

データ

全曲パディ・マクアルーン作曲（4曲目を除く）
4曲目はパディ・マクアルーンによる編曲の伝統的なテーマ
プロデューサー：トニー・ヴィスコンティ
デザインとイメージ操作：クルエス・ラ・マー
写真：スチュアート・ダグラス

関連項目

プリファブ・スプラウト
* プリファブ・スプラウトの作品

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