ガールズワーク

ガールズワーク

『ガールズワーク』（Girl's Work）は、TYPE-MOON企画・原作によるアニメ作品です。当初はWindows対応AVG（アドベンチャーゲーム）として企画されましたが、後にufotable制作によるオリジナルアニメ作品として再始動しました。

概要

2008年6月、アダルトゲーム『Forest』のシナリオライターである星空めておと茗荷屋甚六の2人を中心に、イラストレーターの帝国少年など多数のデザイナーが参加するTYPE-MOON企画・制作のPCゲームとして発表されました。この企画は『月姫（リメイク版）』、『魔法使いの夜』と並行して進められていました。

本作は、TYPE-MOONにとって新たな挑戦であり、これまでシナリオと原画でTYPE-MOON作品に関わってきた奈須きのこと武内崇は監修としてのみ参加しています。星空と茗荷屋が起用された背景には、『Fate/hollow ataraxia|Fate_hollow ataraxia』のシナリオライター募集に2人が応募したことがあります。その際、星空が提出した企画書の1つが、本作『ガールズワーク』の原型となりました。

当初はPCゲームとして開発が進められていましたが、2010年12月にはアニメーション制作会社ufotableとアニプレックスとの共同企画『TYPE-MOON×ufotableプロジェクト』として、アニメーション企画として再始動することが発表されました。この際、キャラクター原案として漫画家の武梨えりが起用されています。メディア変更の理由は、企画が進むにつれて本作はPCゲームよりもアニメーションとして制作する方が理想的であるという判断に至ったためです。この判断は、2009年初頭に武内崇がアニプレックスのプロデューサーである岩上敦宏に相談したことがきっかけでした。

2010年のアニメ化企画発表以降、新たな情報は途絶えていますが、2015年10月にはufotableの代表である近藤光が企画が進行中であることを明かしています。

あらすじ

物語の舞台は、花の都パリの夢を見ながら生きる街『新宿』。この街を象徴する神秘的な存在であり、『まちのこころ』と呼ばれる少女、遊日部しるべは、街の神秘を奪おうとする殺し屋や悪魔たちが引き起こす騒動を楽しんでいました。しかし、『新宿』が夢から覚めるとき、彼女にとってかけがえのない何かが失われていくことになります。

登場人物

遊日部しるべ（あすべ しるべ）

本作のヒロイン。中学二年生。気まぐれで毒舌、自信過剰で奔放な性格です。不登校児で同年代の友人はおらず、『新宿』の街を遊び回っています。アパートの屋根に軽々と駆け上がれるほど身軽ですが、割り箸すら折れないほど非力です。甘いものや辛いものなど、両極端な刺激物を好みます。

『新宿』では聖母として畏怖されており、街に住む人ならぬ者たちからは、神秘的な存在である『まちのこころ』と呼ばれて一目置かれています。

暗闇坂じぜる（くらやみざか じぜる）

中学二年生の少女。転校生で大人しそうな外見をしていますが、胸には強い情熱を秘めています。超自然的な力を持ち、暴力団の始末屋としてしるべを狙っています。『新宿』にかけられた魔法の違和感を察知できる数少ない人物でもあります。

宮本ありそ（みやもと ありそ）

高校二年生の少女。学校を中退して家出をし、都会暮らしに憧れて『新宿』へやってきました。そこでしるべに拾われ、付き人兼用心棒を務めています。

泣き虫ですが真面目で優しく、正義感が強く、誰からも好かれるような人物であろうと努力しています。しかし、誘惑に弱いという欠点も持ち合わせています。

用語

新宿（しんじゅく）

日本の新宿とフランスのパリをモデルに、二つの存在を融合させた街です。『まちのこころ』の魔法により、エッフェル塔やセーヌ川、凱旋門、シャンゼリゼ通りなどの夢を見続けています。街に住む人々は白昼夢のフィルターを通して暮らしており、誰もがそのことに気づかないまま、日常と奇跡の間を行き来しています。

まちのこころ

『新宿』の街を象徴する、ユニークで神秘的な存在です。見た目は人間の少女ですが、その本質は神様であり、神様よりも悪魔に近いとされています。街は『まちのこころ』の願いを映す鏡であり、少女が退屈なときには、街は突然のハプニングに満ち溢れます。

スタッフ

原作：TYPE-MOON
脚本：星空めてお
キャラクター原案：武梨えり
アニメーション制作：ufotable
製作：アニプレックス

外部リンク

ガールズワーク -アニメ公式サイト-

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