キエフ・スポーツ宮殿

キエフ・スポーツ宮殿は、ウクライナの首都キーウにある屋内スポーツ施設であり、コンサートホールとしても利用されています。

歴史

1960年12月9日、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国時代に建設されました。設計はムィハーイロ・フレーチナとオレクシイ・ザヴァロフが担当し、ロシア構成主義に基づいた簡潔なデザインが特徴です。1982年から改修工事が行われ、設備が近代化されました。1989年には独自採算制に移行し、ヴィークトル・ヴィークトロヴィチ・トカチェーンコが責任者となりました。

施設概要

屋内競技場、ジム、そしてウクライナ最大規模のコンサート場を備えています。コンサートホールでは、ソ連、ウクライナ、ロシアなどのアーティストに加え、ディープ・パープル、a-ha、ビッグ・カントリー、カーディガンズといった海外のバンドも公演を行ってきました。商業フェアや国際展覧会の開催地としても利用されています。

ユーロビジョン・ソング・コンテスト

2005年には、ユーロビジョン・ソング・コンテスト2005が開催されました。この開催に合わせて、施設は欧州放送連合の規格に合うように改修され、観客6000名と報道陣2000名を収容できるようになりました。これにより、ヨーロッパでも有数の展覧会施設となることを目指しています。

近年の改修

2010年10月から2011年4月にかけて、アイスホッケー世界選手権のために再び改修されました。座席はウクライナの国旗をモチーフにした青と黄色に彩られ、更衣室、照明設備、防火設備、空調設備、四面スコアボードが更新されました。スポーツイベント時には6800人、コンサート時には9800人を収容可能です。

キエフ・スポーツ宮殿は、スポーツと文化の中心地として、キーウの重要な役割を果たし続けています。

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