キクアザミ

キクアザミ（菊薊）

キクアザミ（学名：Saussurea ussuriensis）は、キク科トウヒレン属の多年草です。日本、中国、朝鮮半島、ウスリーに分布し、秋に紅紫色の花を咲かせる美しい植物です。

特徴

草丈: 30-120cm
葉:
根生葉：長さ5-20cmの葉柄があり、葉身は卵形で質が硬い。縁は羽状に浅裂または中裂。
茎葉：下部の葉は互生し、上部にいくほど葉柄が短くなり、上部の葉は無柄で葉身も狭く小さい。
花期: 9-10月
花: 短い花柄の先に、上向きに頭花を散房状につける。頭花は紅紫色で、両性の筒状花からなる。花冠は長さ11-13mm。
総苞: 長さ12-13mmの筒型でクモ毛が生え、総苞片は5-7列になる。最外片の先端は急に短くとがる。
果実: 痩果で、種子には冠毛がつく。

分布と生育環境

日本では、本州の福島県以南、九州に分布し、日当たりの良い山地の草原に生育します。国外では、中国、朝鮮半島、ウスリーに分布しています。

参考文献

佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本III 合弁花類』、1981年、平凡社
林弥栄編『山渓カラー名鑑 日本の野草』(1983) 山と渓谷社
* 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名－学名インデックス」（YList）

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