キケ・セティエン

キケ・セティエン：サッカー界の才覚

キケ・セティエン（Quique Setién）、本名エンリケ・セティエン・ソラール（Enrique Setién Solar）は、1959年にスペインのサンタンデール県で生まれた。彼は選手時代から多くのファンに愛されてきた存在であり、現在はサッカー指導者として活躍している。彼のキャリアは選手と監督の両方に跨り、多くの歴史的瞬間を彼自身の手でつくり上げてきた。

選手としての軌跡

セティエンは1977年に地元クラブのラシン・サンタンデールでプロデビュー。1984年までの間、彼はチームの主力として活躍し、1985年からはアトレティコ・マドリードに移籍。3シーズンにわたり、さらなる成長を遂げていくこととなる。その後、CDログロニェスやレバンテUDなどいくつかのクラブでプレーし、1996年に選手としてのキャリアを終えた。彼はまた、1985年から1987年にかけてスペイン代表でも活動し、1986 FIFAワールドカップのメンバーにも選出された。

監督としての道

セティエンの監督としてのキャリアは2001-02シーズンにラシン・サンタンデールでの指揮から始まる。彼は代表チームの監督を務めた経験もある。2009年からはCDルーゴの監督として務め、セグンダ・ディビシオンBからセグンダ・ディビシオンへとチームを昇格させるという成果を上げた。

その後、2015年にUDラス・パルマスの監督に就任。2シーズンを通してチームをプリメーラ・ディビシオンに留めることに成功した。特に、チームの残留を果たす過程での彼の戦術や選手起用に注目が集まった。

2017年にはレアル・ベティスの監督に就任。初年度から選手たちをうまく活用し、リーグ6位という好成績を残す。特に、カンテラ出身選手の起用で注目を集め、2018-19シーズンにはFCバルセロナに勝利し、一躍脚光を浴びた。しかし、その後のシーズンでは思うような成績を残せず、2019年に監督を辞任した。

2020年にはFCバルセロナの監督に就任したが、思ったような成果を出せず、バイエルン・ミュンヘンとの試合では歴史的な大敗を喫したことが響き、8月に解任される。以降、セティエンは一時的に監督業から遠ざかるが、彼は自らの信念を持って、再び指導の場に戻る準備を整えることを選択した。

新たな挑戦

2022年10月、セティエンはビジャレアルCFの監督に就任することが決定。彼は新たな環境での挑戦を楽しみにしており、自身のサッカー哲学をチームに浸透させようとしている。選手時代から続くサッカーへの情熱は、指導者としても変わらず、彼ならではのスタイルを追求し続ける姿勢が評価されている。

セティエンは、サッカーの仕事を通じて経験したことや感じたことを基に、今後も新たな道を歩んでいくことが期待される。彼のように選手としての経験と監督としての視点を融合させることが、サッカー界で活躍する選手や指導者にとって重要であることを教えてくれる存在である。

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