キス・ミス・チック

キス・ミス・チック

『キス・ミス・チック』は、1995年4月から1996年3月にかけて中京テレビで放送されていた情報バラエティ番組です。この番組は、深夜の時間帯に毎週生放送され、多様なジャンルの情報を視聴者に届けました。その後も1996年4月から9月にかけて、タイトルを『キスミスチック'96』に変更して放送が続けられました。

番組のコンセプトと構成

番組のターゲットは主に女性層でした。放送の前半部分では、J-POPを中心とした音楽情報や最新のファッション、グルメ情報などを紹介しており、女性視聴者に向けた内容が多かったです。ところが、後半では東海地方のテレビ番組視聴率情報やテレビ業界の裏話、さらにはゲームソフトや自動車に関する情報など、コアなテーマが多く取り上げられるようになりました。このことは、視聴者層が男性も含むという受け取り方に繋がり、初回放送の前日に発行された新聞のテレビガイドでは、男性層の視聴者を意識した内容として記載される場面もありました。

視聴者の反応と番組の進化

初期には音楽とファッションのコーナーが均等に扱われていましたが、視聴者の反響により、音楽情報コーナーに人気が集まりました。そのため、番組は次第に音楽に重きを置く構成へとシフトしました。また、これに伴い「Kiss Miss Live」というライブイベントも定期的に開催されるようになり、視聴者と直接触れ合う機会も増えました。

司会者と途中の出演者変動

司会は中京テレビのアナウンサーである板谷学と、レーシングドライバーの土屋圭市という組み合わせが担当しましたが、土屋はゲストパーソナリティとしてスケジュールに応じて参加していました。最初は彼の代役は立てられていなかったものの、後に浅草キッドのメンバーやさまぁ〜ずが交替で出演するようになりました。

リニューアルとその後

1996年4月には『キスミスチック'96』としてリニューアルされ、新しいコーナーが追加されましたが、番組の基本的な雰囲気は大きく変わりませんでした。残念ながら、このリニューアルから半年後、番組は打ち切りとなり、『めざせ!総・楽・天』という後継番組にその座を譲ることとなりました。それ以降、中京テレビでは深夜番組として生活情報やエンタメに特化した番組はなかなか現れず、2006年の『D4』までその状況が続きました。しかし『キス・ミス・チック』で人気のあった企画や情報は、後に放送される他の番組に引き継がれる形で続いていきました。

放送時間と出演者一覧

この番組は、日曜日の午前0時25分から2時5分までの枠で放送されましたが、リニューアル後はその時間が85分に縮小されました。主要な出演者には、総合司会を務める板谷学や、音楽コーナーを担当した加藤賢崇、テイ・トウワ、そしてメインコーナーを持った真矢（LUNA SEA）などがいました。

音楽とイベント

オープニングテーマにはブルース・スプリングスティーンの「Born To Run」が使用され、エンディングテーマも多彩な楽曲が流されました。また、クラブダイアモンドホールで行われた「Kiss Miss Live」では、番組内の様々な内容を盛り込みながら、ライブの模様も放送されました。

このように、『キス・ミス・チック』は多面的な情報を広く扱いながら、視聴者に楽しさを提供することに成功した番組でした。

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