キニョーロ・ポー

キニョーロ・ポー（イタリア語: Chignolo Po）は、イタリア共和国北部に位置するロンバルディア州、その南部にあたるパヴィーア県に属する基礎自治体、すなわちコムーネです。ポー川が流れるパダーナ平野の一角に位置しており、穏やかな自然環境が広がっています。このコムーネの人口は2024年現在でおよそ3,900人であり、地域社会を形成しています。行政上の区分としては、中心部以外にいくつかの分離集落（フラツィオーネ）を含んでいます。

地理的に見ると、キニョーロ・ポーはパヴィーア県の東端近く、ロンバルディア州の他の県や隣接するエミリア＝ロマーニャ州との境界線に近い場所に位置しています。そのため、その周辺を複数の自治体と接しており、中には同じパヴィーア県内のコムーネだけでなく、ロンバルディア州ローディ県やミラノ県、さらにはピアチェンツァ県といった他県の自治体も含まれます。これは、この地域が広範な地域間の結節点に近いことを示唆しています。

具体的にキニョーロ・ポーに隣接するコムーネは以下の通りです。

バディーア・パヴェーゼ（パヴィーア県）
ミラドーロ・テルメ（パヴィーア県）
モンティチェッリ・パヴェーゼ（パヴィーア県）
オーリオ・リッタ（Orio Litta, ロンバルディア州ローディ県）
ロットフレーノ（Rottofreno, エミリア＝ロマーニャ州ピアチェンツァ県）
サン・コロンバーノ・アル・ランブロ（San Colombano al Lambro, ロンバルディア州ミラノ県）
サンタ・クリスティーナ・エ・ビッソーネ（Santa Cristina e Bissone, パヴィーア県）

気候に関しては、イタリアの公式な気候分類システムにおいて「zona E」に区分されています。これは、地域が経験する年間の暖房度日（ある期間の平均気温が基準温度を下回る合計値で、暖房エネルギー需要の指標となる）に基づいて定められる区分の一つです。キニョーロ・ポーにおける具体的な指標は2664 GGとされています。この数値は、イタリア北部平野部の内陸性気候に典型的な特徴を示しています。

地震リスクについては、イタリア全土が地震リスクに基づいていくつかのゾーンに分類されており、キニョーロ・ポーは「zona 3 (sismicità bassa)」に位置づけられています。これは、イタリアが定める地震リスク階級において、地震の発生頻度や発生する可能性のある揺れの強さが比較的低いとされる地域を指します。最もリスクの高いzona 1から最も低いzona 4まである分類の中で、低リスクの部類に含まれます。

行政面では、キニョーロ・ポーのコムーネ区域内には複数の分離集落（フラツィオーネ、frazioni）が存在します。これらはコムーネの中心地区とは別に存在する居住地域であり、それぞれの名称を持ち、地域コミュニティを形成しています。キニョーロ・ポーに属する主な分離集落は以下の通りです。

Alberone
Bosco
Cantonale
* Lambrinia

これらの分離集落は、コムーネ全体の人口約3,900人を構成する要素であり、コムーネ役場はこれらの地域を含む全体の行政サービスを統括しています。キニョーロ・ポーは、地理的な位置、気候、地震リスク、そして複数の分離集落を含む行政構造といった側面から特徴づけられる、ロンバルディア州パヴィーア県のコムーネです。

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