キム・ウォーウィック

キム・ウォーウィック：豪州が生んだダブルスの名手

キム・ウォーウィック（Kim Warwick, 1952年4月8日 - ）は、オーストラリア・シドニー出身の元男子プロテニス選手です。彼は、1970年代後半から1980年代前半にかけて、ダブルスのスペシャリストとして名を馳せ、数々の輝かしい実績を残しました。

少年時代から才能を発揮

ウォーウィックは少年時代、名コーチとして知られるビクトル・エドワーズの指導を受けました。エドワーズは、イボンヌ・グーラゴングを育てたことでも知られています。ウォーウィックとグーラゴングは1972年に混合ダブルスでペアを組み、全仏オープンで優勝、ウィンブルドンでも決勝に進出するなど、早くからその才能を発揮しました。

4大大会での活躍

ウォーウィックは、4大大会で男子ダブルス4勝、混合ダブルス2勝を挙げています。

全豪オープン
男子ダブルス：3勝（1978年、1980年、1981年）
男子シングルス：準優勝（1980年）
全仏オープン
男子ダブルス：1勝（1985年）
混合ダブルス：2勝（1972年、1976年）

1980年の全豪オープンでは、男子シングルスで準優勝を果たしました。準決勝では、大会3連覇を狙うギレルモ・ビラスを破るという快挙を成し遂げましたが、決勝ではブライアン・ティーチャーに敗れました。

男子ダブルスでは、マーク・エドモンドソンとのペアで数々のタイトルを獲得し、1981年の全豪オープンでは2連覇を達成しました。1985年には、全仏オープン男子ダブルスで優勝し、4大大会3勝目を挙げています。

ATPツアーでの実績

ウォーウィックは、ATPツアーでシングルス3勝、ダブルス26勝を挙げています。ダブルスでは、1977年のジャパン・オープンでジェフ・マスターズとのペアで優勝しています。

引退後

“エドワーズの秘蔵っ子”としてテニス界に足を踏み入れたウォーウィックは、1989年に37歳で現役を引退しました。彼の残した功績は、オーストラリアテニス史に深く刻まれています。

キム・ウォーウィックは、その卓越したダブルスの技術と粘り強いプレースタイルで、多くのファンを魅了しました。彼の活躍は、後進の育成にも大きな影響を与えています。

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