キム・サンギョン

キム・サンギョンの俳優人生

キム・サンギョン（김상경）は1971年12月29日生まれ、韓国のソウル特別市城東区出身の俳優です。身長183cmで体重78kg、家族は妻と二人の息子を持ち、趣味は釣りや登山、読書、ゴルフ、バスケットボール、サッカーなど多岐にわたります。特技には水泳、テコンドー、剣道、特攻武術があり、座右の銘は「変わらないように」。

彼の俳優としての道は、高校時代に観た演劇によって啓発され、家族の反対を押し切り、演劇を専門に学びました。友人の紹介でオーディションを受け、1998年のドラマ『advocate』で俳優デビューを果たしました。初期の頃は、トレンディドラマで理知的な医師や弁護士役を演じたが、次第に刑事の役が増え、専門俳優としての地位を確立していきました。

特に2010年のドラマ『恋する国家情報局』では、特殊戦司令部空挺部隊出身という経験が活かされ、主人公を演じました。このキャラクター設定に関し、彼は「特殊部隊時代の同期と再会したような気持ちだった」と語っています。また、彼はアクションシーンを自ら演じており、1998年から活動を開始して以来、様々な役柄に挑戦してきました。その中には連続殺人犯役も含まれており、演技の幅広さを示しています。

映画界では、2003年の『殺人の追憶』での演技が評価され、以降はホン・サンス監督の作品に繰り返し出演するようになりました。彼は「ホン・サンスのペルソナ」とも称され、独自のスタイルを持ち、低予算映画から大作まで多様なジャンルで活躍しています。2012年の『ザ・タワー』での役柄も特に評価され、特殊部隊の経験が役立ったことを語っています。

テレビドラマにも数多く出演し、2008年にはKBS大河ドラマ『大王世宗』に主演し、この役を深く掘り下げました。彼は世宗という韓国人にとって特別な人物を演じることに対して大きなプレッシャーを感じつつも、光栄に思い、事前に様々な書籍を読んで役作りをしました。この作品での豊かな演技が視聴者に好評を得て、クリメ賞最優秀主演俳優賞を受賞しました。

最近では『家族なのにどうして？』でのコミカルな演技が話題となり、視聴者から親しみやすいイメージが築かれました。彼自身も「イメージが壊れることは怖くない」と語り、常に新しい挑戦を求めています。このドラマを通じて、視聴者との距離感が縮まり、40歳を過ぎて「国民のかわい子ちゃん」としての愛称もつけられました。

さらに、彼は自身の人生観や仕事への姿勢を深く考え、心理的な距離を保ちながらも作品に臨むスタイルを重んじています。健康に関しては「普通」と述べ、自身の体格や運動方法も自然体であることを示しています。プライベートにおいては、2008年に歯科医師の妻と結婚し、子どもたちを育てる父親としての顔も持っています。

キム・サンギョンは、これまでの多彩な役を通じて、実力派俳優としての地位を確立してきました。今後も新たな挑戦を続け、多くの人々に感動を与えることが期待されます。

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