特攻武術

特攻武術（とっこうぶじゅつ）とは

特攻武術（朝鮮語: 특공무술、トゥコンムスル、Tukong moosul）は、韓国発祥の近接格闘術です。韓国軍や警察の特殊部隊で採用されており、その実用性と効果の高さから、一般向けの道場も存在し、民間人も習うことができます。

特徴

特攻武術は、体のあらゆる部位を武器として活用することを基本としています。拳や足はもちろんのこと、肘、膝、頭など、全身を駆使して攻撃や防御を行います。さらに、ボールペンやタオルといった身近な道具も武器として使用する方法を習得します。

歴史

特攻武術のルーツは、1970年代に北朝鮮の攻撃を想定して設立された6つの特殊部隊にあります。これらの部隊では、それぞれが柔道、テコンドー、ハプキドーなど、異なる武術を研究していました。その後、これらの武術を統合し、より実戦的な格闘術として特攻武術が誕生しました。

特攻武術の訓練カリキュラムは、体格や体力に関わらず、兵役期間の短い兵士でも一定のレベルに到達できるように組まれています。効率的な技術指導と反復練習により、短期間で実戦的な戦闘能力を身につけることができます。

軍事演習とデモンストレーション

韓国軍の公開演習などでは、特攻武術のデモンストレーションが行われることがあります。これらのデモンストレーションでは、顔にペイントを施したり、火のついた輪をジャンプしてくぐり抜けたりするなど、派手なパフォーマンスが披露されます。これは、特攻武術の技術力の高さを示すとともに、国民の士気を高める目的もあります。

その他の情報

徴兵制度のある韓国では、俳優や歌手などの芸能人が、特技として特攻武術を挙げることがあります。これは、特攻武術が韓国社会において広く認知され、尊敬されていることを示しています。

関連項目

近接格闘術
青瓦台襲撃未遂事件
フェアバーン・システム
自衛隊格闘術
撃術

外部リンク

国際特攻武術連合
特攻武術總聯合會
特攻連帯の武術デモンストレーション 朝鮮日報日本語版


特攻武術は、実戦的な格闘術であると同時に、精神的な鍛錬も重視する武道です。その技術と精神は、韓国軍や警察だけでなく、一般の人々にも受け入れられ、広く親しまれています。

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