キム・ジェイフン

キム・ジェイフン：正義感溢れる格闘家

キム・ジェイフンは、SNKの人気対戦型格闘ゲーム『餓狼 MARK OF THE WOLVES』(以下『MOW』)に登場するキャラクターです。キム・カッファンの次男であり、兄はキム・ドンファン。シリーズを通して設定が存在し、『餓狼伝説』シリーズでは、父や兄と共にステージ背景などに登場していましたが、『MOW』で初めてプレイヤーキャラクターとして活躍することになります。

真面目な性格と兄弟愛

ジェイフンは、父譲りの真面目さと強い正義感を持つ青年です。遊び好きで稽古をサボってナンパに行く兄ドンファンとは対照的な性格ですが、兄の隠れた努力を唯一理解し、兄弟愛を感じさせる場面も見られます。自身は格闘技の修行に熱心で、ドンファンからは「見ているだけでお腹いっぱい」と言われるほどの実力です。

キム道場とファンクラブ

ジェイフンはキム道場で修行を積んでおり、彼を慕う非公認ファンクラブ「サウスジェイフン隊」が存在します。同ファンクラブは、裸足で走ることに自信のある者なら誰でも参加できるというユニークな特徴を持っています。ジェイフンの勝利ポーズ時にヤカンを持った少女が登場しますが、彼女もこのファンクラブのメンバーの一人です。

優しさと思いやり

ジェイフンは小動物好きという一面も持ち合わせており、勝利ポーズでは対戦相手を気遣う様子も見せます。善人キャラクターに対しては同じ勝利ポーズを使用するため、兄のドンファンに対しても「お怪我はありませんか？」と気遣う場面があります。

その他のゲームでの登場

『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズにも登場しており、『KOF'94』では韓国チームのバックストーリーでチャン・コーハンの脱獄事件を父に伝える場面、『KOF'98』ではエンディングのイラストにチャン・コーハンとチョイ・ボンゲを描いたジェイフンの絵が登場しています。『KOF2000』では、チョイ・ボンゲのアナザーストライカーとして参戦しています。

なお、「キム・ジェイフン」という名前は、実在の人物であり、父カッファンの名前の由来となった人物の息子の名前を採用しているという設定です。

技の解説

ジェイフンは、父カッファン譲りの技を多く使用します。ただし、ジェイフンの技には独自の特徴があり、炎のエフェクトが発生する技も多い点が挙げられます。主な技を以下に示します。

投げ技:

体落とし：相手の襟を掴んで投げ飛ばす技。ドンファンも使用する。

特殊技:

昇脚砲：バックダッシュからの蹴り上げ技。

必殺技:

飛燕斬：サマーソルトキック。炎が発生し、ブレーキングが可能。
飛翔脚：追加入力技で、スライディング攻撃や炎の急降下蹴りが可能。
半月斬：炎が発生する技。
流星落：足払いからの飛び踵落とし。
灼火襲：前進しながら蹴りを連打する技。名前とは裏腹に炎は発生しない。
T.O.P.アタック：ハイアングルネリチャギ。

超必殺技（潜在能力）:

鳳翼天翔脚：浴びせ踵落としから飛燕斬に繋がる技。炎が発生する。潜在能力版では炎を纏った待機動作と追加技が可能。
鳳凰脚：カッファン譲りの乱舞技。突進動作は異なり、肘を突き出して走る。フィニッシュは超必殺技版が飛燕斬、潜在能力版が炎の飛翔脚から踵落とし。

ストーリー上では鳳凰脚を会得する描写があるものの、カッファンと違い地面を滑走したり、自由に飛ぶことはできません。兄ドンファンは「鳳凰脚」を使用できないかのような描写があるものの、実際には「オレ様鳳凰脚」という名称で使用しています。

まとめ

キム・ジェイフンは、真面目さと優しさ、そして高い格闘技の腕前を持つ魅力的なキャラクターです。父や兄との繋がり、そして彼自身の個性を通して、多くのプレイヤーを魅了し続けています。彼の活躍は、『MOW』のみならず、『餓狼伝説』シリーズ全体を通して、重要な存在感を示しています。彼の技の数々、そしてゲームにおける活躍は、シリーズファンにとって記憶に残るものとなっています。

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