キム・テウォン

キム・テウォン：韓国ロック界のレジェンド

1965年4月12日生まれのキム・テウォンは、韓国を代表するロックバンド「復活(ブファル)」のギタリストであり、リーダーとしてバンドを牽引してきた人物です。177cmの長身と、長年にわたる音楽活動で培われた独特の存在感で知られています。

バンド「復活」での活躍と数々の試練

キム・テウォンの音楽活動は、1985年、「the end」というバンドでの活動から始まりました。同年、伝説的なロックバンド「復活」を結成。初期のボーカルはキム・ジョンソ（元シナウィ）でしたが、兵役による脱退後、イ・スンチョルを迎え、1986年にメジャーデビューを果たします。デビューアルバム『Rock Will Never Die』は35万枚の大ヒットを記録し、一躍注目を集めました。

続く1987年には2ndアルバム『フェサン(回想)』を発表。40万枚のセールスを記録し、韓国を代表するロックバンドとしての地位を確立しました。しかし、バンドは順風満帆とはいかず、キム・テウォンとイ・スンチョルの音楽性や方向性の違いから、イ・スンチョルが脱退。その後もメンバーチェンジを繰り返しながら活動を続けました。

1980年代後半には、大麻所持・使用で2度の逮捕を経験。西大門拘置所に収監されるなど、波乱万丈のキャリアを送っています。これらの困難を乗り越え、キム・テウォンは音楽活動を継続。その才能は多くのファンを魅了し続けました。

多彩な活動と国民的認知

「復活」での活動以外にも、キム・テウォンは多彩な才能を発揮しています。2003年には「D.O.A. Guitar Project Band」としてアルバム『Dead Or Alive』をリリース。同年にはKBS演技大賞で作詞賞・作曲賞を受賞するなど、作曲家としての才能も高く評価されています。

映画『私の頭の中の消しゴム』のサウンドトラック制作にも携わるなど、音楽活動は多岐に渡ります。近年ではバラエティ番組への出演も増え、特にKBS2のレギュラー番組「男子の資格」では、独特のキャラクターとユーモラスな発言で人気を博しました。番組内ではその風貌から「おばあさん」と呼ばれるようになり、視聴者にも親しまれ、「国民的ハルモニ（おばあさん）」と呼ばれるまでになりました。2010年には自身の音楽人生を基にしたドラマ「ロックROCK楽」が制作され、話題を呼びました。

2011年には健康問題に見舞われ、胃がんと診断されましたが、手術によって克服。この経験も、彼の音楽活動に更なる深みを与えたと言えるでしょう。

作品と出演番組

復活

1986年 1集『Rock Will Never Die』
1987年 2集『フェサン（回想）』
1989年 『Best of Born Again』
1993年 3集『Loss of memory（記憶喪失）』
1995年 4集『About The Idle Thoughts』
1996年 『イソベ ブッ（イソップの筆）』
1997年 5集『プレ パルギョン（火の発見）』
1999年 6集『イサン シソン（理想視線）』
2001年 7集『Color』
2002年 8集『セビョッ（夜明け）』
2003年 9集『Over The Rainbow』
2005年 10集『抒情（ソジョン）』
2006年 11集『サラン（愛）』
2006年 『復活 Live & Unplugged』
2009年 12集PartI 『25th ANNIVERSARY：RETROSPECT』
2010年 12集Part2 『25th Anniversary: Retrospect II』

D.O.A. Guitar Project Band

2003年 1集『Dead Or Alive』

テレビ出演

「男子の資格」 (KBS2) レギュラー
その他多数の番組にゲスト出演

CM

東西食品「ホットチョコミテ」

受賞歴

* 2003年 KBS演技大賞 作詞賞・作曲賞（復活8集「Never Ending Story」）

キム・テウォンは、数々の困難を乗り越え、韓国の音楽シーンに多大なる貢献を果たした、真のロックレジェンドです。彼の音楽と人生は、これからも多くの人々に感動と勇気を与え続けるでしょう。

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