キャスリーン・マッケイン・ゴッドフリー

キャスリーン・マッケイン・ゴッドフリー

キャスリーン・マッケイン・ゴッドフリー（1896年5月7日 - 1992年6月19日）は、イギリスの女子テニス選手で、テニス界において大きな足跡を残した人物です。彼女は1920年代に活躍し、特にウィンブルドン選手権や全米選手権で数々のタイトルを獲得しています。一般的には愛称の「キティ」で知られ、テニス選手としての名声を築く中で様々な偉業を成し遂げました。

初期のキャリア

マッケインは第一次世界大戦の終結後、1919年からウィンブルドン選手権に出場し始めました。最初の年には女子シングルスの準々決勝まで進出しました。その後、1920年のアントワープ五輪では、女子シングルス・女子ダブルス・混合ダブルスの全ての部門でメダルを獲得し、特に女子ダブルスでは金メダルを手にしました。この大会はオリンピックのテニス競技における歴史的な瞬間でもあり、マッケインとパートナーのウィニフレッド・マクネアーは初の金メダリストとなりました。

1923年には初めてウィンブルドンの女子シングルス決勝に進出しましたが、テニスの女神と称されるスザンヌ・ランランに敗れました。しかし、同年の全米選手権では、女子ダブルスで優勝し、アメリカでの初の4大大会タイトルを獲得します。

ウィンブルドンでの成功

1924年、ウェストミンスター生まれのキティ・マッケインはウィンブルドン選手権で輝かしい成績を収めます。この年、スザンヌ・ランランが病気のため欠場したため、新しいチャンスが生まれました。マッケインは女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの全てで決勝に進んだ結果、女子シングルスと混合ダブルスで初優勝を果たしました。特に女子シングルスでは、ヘレン・ウィルス相手に見事な試合を繰り広げ、逆転勝利を収めました。

結婚とその後のキャリア

1926年に男子テニス選手レスリー・ゴッドフリーと結婚した後、彼女はキティ・ゴッドフリーとして活動を続けました。結婚する年のウィンブルドンでも、彼女は再び女子シングルスと混合ダブルスで優勝し、ウィンブルドン大会史上で唯一の夫婦ペアとして混合ダブルスのタイトルを獲得しました。一方、女子ダブルスでは何度も準優勝を経験しましたが、未だ優勝には至りませんでした。

1927年には女子シングルスで敗北を喫するも、全米選手権の女子ダブルスで優勝。4大大会通算では、ウィンブルドンでの4勝と全米選手権での3勝を記録します。

晩年と影響

テニス界から引退した後も、キティは長い人生を送り、その競技に対する情熱は衰えませんでした。1978年には国際テニス殿堂に選ばれ、1988年のソウル五輪では、92歳という高齢にも関わらず、オリンピック競技におけるテニスのプロ選手の出場を歓迎しました。1992年6月に96歳でこの世を去りますが、その偉業は今なお多くの人々に影響を与えています。

まとめ

キャスリーン・マッケイン・ゴッドフリーは、女子テニス界において不滅の名を刻んだ選手であり、オリンピックにおいても多くのメダルを獲得した歴史的人物です。彼女の業績は、今後も多くの後進への道しるべとなるでしょう。

もう一度検索