キャップジェミニ

世界をリードするコンサルティング企業、キャップジェミニ

キャップジェミニは、フランス・パリに本社を置く、世界50カ国以上で事業を展開する欧州最大規模のコンサルティングファームです。ユーロネクスト・パリにも上場しており(Euronext: CAP)、グローバルな影響力を持つ企業として知られています。その歴史は、1967年にSerge Kampf氏によってグルノーブルで設立されたSogeti社に遡ります。当初は企業経営とデータ分析を目的とした会社でしたが、その後、数々の企業買収を通じて、事業領域を拡大し、現在のグローバル企業へと成長を遂げました。

成長を支えた買収戦略

キャップジェミニの成長を語る上で、重要な要素となっているのが積極的な買収戦略です。1973年には欧州の競合企業であるCAP社を買収、翌年にはアメリカ合衆国に拠点を置くGemini Computers Systems社を買収するなど、早い段階からグローバル展開を見据えた戦略を展開していました。1975年には社名類似問題を契機に、社名をCAP Gemini Sogetiに変更。その後も、DASD Corporation（1981年）、Kanbay International,Inc.（2006年）、IBX Group（2008年）、アイゲート（2015年）など、数々の企業を買収し、事業領域の拡大と市場シェアの獲得を進めてきました。特に、アイゲートの買収は、アメリカ合衆国をキャップジェミニの最大の市場とする上で大きな役割を果たしました。

2000年にはイギリスのアーンスト・アンド・ヤングからコンサルティング部門を買収、2002年にはITコンサルティング専門部門としてSogetiブランドを復活させるなど、戦略的な買収によって、サービスの幅を広げ、グローバルな競争力を強化しています。現在では、コンサルティング、テクノロジー、アウトソーシングといった幅広いサービスを提供し、多様な業界の顧客に対し、ビジネス課題の解決を支援しています。2020年5月からはAiman Ezzat氏がCEOとして、企業を率いています。

日本における事業展開

日本市場においても、キャップジェミニは2013年2月に「キャップジェミニ株式会社」として事業を開始しました。本社を東京の虎ノ門ヒルズに置き、コンサルティング、テクノロジー、アウトソーシング事業を展開しています。国内事業は、大きく4つの部門、9つの専門チームで構成されています。

具体的には、(1)ビジネスコンサルティング部門（製造&サービスコンサルティング、金融コンサルティング）、(2)業界/セクター別部門（金融・保険、銀行・市場系、テクノロジー・メディア・テレコム）、(3)アプリケーション部門（SAP、DCX、Technology ＆ IPA）、(4)エンジニアリングR＆D部門といった専門性の高いチーム体制により、多様な顧客ニーズに対応しています。

未来への展望

キャップジェミニは、今後も技術革新や市場の変化に迅速に対応し、顧客企業のデジタル変革を支援していく姿勢を示しています。グローバルな視点と、各地域に根付いた専門性を活かし、多様な顧客ニーズに対応することで、世界をリードするコンサルティング企業としての地位を維持、そして強化していくことが期待されます。その成長戦略は、今後も世界経済に大きな影響を与えるものと考えられます。

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