キャッ党忍伝てやんでえ

キャッ党忍伝てやんでえ：江戸を舞台にした猫型アンドロイド忍者の活躍

概要

『キャッ党忍伝てやんでえ』は、タツノコプロが1990年から1991年にかけてテレビ東京系列で放送したテレビアニメです。全54話。江戸をモチーフにした架空都市「エドロポリス」を舞台に、動物とアンドロイドを組み合わせた「アニマロイド」たちが活躍するギャグアニメです。

登場キャラクターはデフォルメされたデザインで、コミカルな動きとテンポの良いギャグが特徴。ストーリーは一話完結型で、時代劇を思わせる決め台詞や必殺技、巨大ロボットの戦闘シーンなど、様々なアニメの要素が詰め込まれています。ナレーターの堀内賢雄さんの顔写真が本編中に登場したり、主人公が最終回まで巨大ロボットに乗り込めないなど、独特の演出も魅力です。

放送当時にはVHSが発売されましたが、途中で販売が打ち切られました。その後、2012年に全話収録のDVD-BOXが発売され、改めて人気を集めました。コミックスは『コミックボンボン』と『サイバーコミックス』でそれぞれ異なるバージョンが連載されました。また、1991年には『Samurai Pizza Cats』として欧米でも放送されました。


あらすじ

幕府転覆を企む老中コーン守は、カラカラ一族と結託し、様々なロボット兵器を用いてエドロポリスを混乱に陥れようとします。一方、大目付ワンコー守は、平和を守るため、秘密忍者隊「ニャンキー」を結成します。「ピザキャット」の店員として働くニャンキーは、エドロポリスの平和を守るため、コーン守の陰謀と戦います。


主なキャラクター

秘密忍者隊ニャンキー: 猫型アニマロイドの忍者集団。ヤッ太郎、スカシー、プルルンの3人と、お助けメンバーで構成されます。太陽エネルギーで動くため、日陰や悪天候に弱いという弱点も。

ヤッ太郎: 熱血で少々間抜けなニャンキーのリーダー。口癖は「てやんでえ！」。巨大ロボット・ニャゴキングには最終回まで乗れずじまい。
スカシー: キザでクールなヤッ太郎の相棒。番傘に仕込まれた刀が武器。女の子好きでドジな一面も。
プルルン: 気が強く、バカ力が魅力のニャンキーの紅一点。ハート手裏剣と鉤爪が武器。
おタマ: ピザキャットの店長。サポート役だが、発射の失敗も多い。
お助けメンバー: 各支店の店長たち。様々な特殊能力を持つ。

カラカラ一族: カラス型アニマロイドの忍者集団。ニャンキーの宿敵。

カラス幻ナリ斎: カラカラ一族の頭領。コーン守と漫才のようなやり取りをする。
カラ丸: ヤッ太郎のライバル。クールな性格だが、最終的には改心する。

幕府:

狐塚コーン守: キツネ型アニマロイドの老中。幕府転覆を企む悪のボスだが、ドジで失敗ばかり。
犬山ワンコー守: イヌ型アニマロイドの大目付。コーン守の陰謀に気づき、ニャンキーを組織した。
徳川ウサコ: ワガママなお姫様。
徳川イエッイエッ: ウサ姫の父親でエドロポリスの殿様。知性が低い。

その他: エドロポリスの住人、おミツ（ヤッ太郎たちのマドンナ）、猫股霊界之介（ネコ忍一族の科学者）、おカラ（カラ丸の幼馴染）など、個性豊かなキャラクターが登場します。


登場メカ

ニャンキー側: 巨大ロボット「ニャゴキング」、サポートメカ「トリツックン」など。
* コーン守とカラカラ一族側: 様々な番号のついた個性的なメカが登場します。


メディアミックス

ゲーム、漫画、公式ファンブック、玩具など、幅広いメディアミックス展開が行われました。ファミコン用アクションゲームやLSIゲーム、ボードゲームなどが発売され、バンダイからはプラモデルやソフビフィギュアなどが発売されました。


総括

『キャッ党忍伝てやんでえ』は、時代劇風コメディとロボットアニメの要素を融合した、独特の世界観と魅力的なキャラクターが人気のギャグアニメです。一話完結型のストーリー、個性的なキャラクター、そして様々なメディアミックス展開によって、多くのファンを魅了しました。独特なユーモアセンスと、緻密に作られた世界観は、今見ても新鮮で面白い作品です。

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