キャトルステラ

株式会社キャトルステラ（Quatre Stella）

株式会社キャトルステラは、東京都新宿区に本社を構える日本の芸能事務所です。主に声優やタレントのマネジメントを事業の柱としており、エンターテイメント業界において活動を展開しています。

会社設立と歩み

キャトルステラは、2015年7月27日に誕生しました。設立者である石田耕大氏は、過去にゲーム「少女とドラゴン」の制作に関わった経験を持っています。設立当初から、同社は自社で「トライスタースタジオ」という音響スタジオを運営しており、所属者のマネジメント業務に加え、音響制作も自社で行える体制を構築しました。

2017年10月には、音響制作と声優マネジメントに特化した姉妹会社として、株式会社クレールが創立されました。クレールの代表取締役も石田耕大氏が務めており、キャトルステラとの連携を深めています。クレールの設立時には、当時キャトルステラに所属していた上原あかり氏が移籍し、現在はクレールの取締役に就任しています。

さらに、2019年12月には、コスプレイヤーのマネジメントを行う12COMPANYと業務提携を結びました。この提携により、12COMPANY所属のコスプレイヤーが声優としてキャトルステラに所属し、新たな活動分野へと進出するというユニークな取り組みが行われています。

事業内容と特色

キャトルステラは、所属する声優およびタレントの育成、プロモーション、出演機会の獲得を主な業務としています。アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーションなど、幅広いメディアでの活躍を目指せるよう支援を行っています。

また、特筆すべきはその音響制作能力です。自社スタジオ「トライスタースタジオ」を活用し、様々なプロジェクトにおける音響コンテンツの企画、制作、録音、編集を手がけています。ゲームサウンド制作、ドラマCD、ボイスドラマなど、高品質な音響サービスを提供しています。姉妹会社のクレールもまた音響制作を得意としており、特にゲームサウンドやBGMの分野では、作曲家の大川茂伸氏による楽曲制作依頼も受託しています。マネジメントと制作機能の両方を持つことで、所属者への多様な仕事の提供や、コンテンツ制作における主体的な関与を可能にしています。

姉妹会社：株式会社クレール

株式会社クレール（Clair）は、2017年10月に設立された音響制作会社であり、同時に声優事務所でもあります。キャトルステラの姉妹会社という位置づけであり、代表取締役は石田耕大氏です。前述の通り、設立時にキャトルステラから上原あかり氏が移籍し、現在取締役を務めています。

クレールは、自社スタジオを中心に音響制作事業を展開しており、外部からの制作依頼にも応じています。また、キャトルステラと同様に声優のマネジメントも行っており、2024年7月時点では、上原あかり氏、知念明希保氏、茶々原ゆゆ氏、江里夏氏、邑上鈴歌氏、貝阿彌沙羅氏、矢倉采奈氏、西村耕平氏、宮瀬裕樹氏、谷掛未来氏などが所属しています。過去には、武藤志織氏、西山彩佳氏、南條ひかる氏、福山あさき氏、最上みゆう氏といった声優も在籍していました。

所属タレント・声優

キャトルステラには、2024年7月現在、茅ケ崎みなみ氏などのタレントが所属しています。設立以来、多くの声優やタレントが所属しており、中には現在、他事務所で活躍されている方も多数いらっしゃいます。例えば、BloomZ代表の荒浪和沙氏、リマックス所属の大久保藍子氏、マウスプロモーション所属の大橋歩夕氏、オフィスアネモネ所属の永恵由彩氏（ながえゆあ）、BloomZ所属の真田侑氏や結城光氏、ラディウス所属の五十嵐優樹氏、東北芸能企画事務所（業務提携）の小倉ミツハル氏、レッドクイーン所属の島田紗希氏、ユニバーサルミュージック所属の夜道雪氏などが、かつてキャトルステラに在籍していました。また、2017年には、キャトルステラから独立する形で声優事務所BloomZが設立されています。

キャトルステラは、声優・タレントマネジメントを中核に、自社での音響制作能力、そして姉妹会社クレールとの緊密な連携により、多角的な事業を展開し、エンターテイメント業界において独自の存在感を示しています。最新の情報は公式サイトや関連SNSで確認できます。

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