キャンベル準男爵

キャンベル準男爵について

キャンベル準男爵（Campbell baronets）は、イギリスの準男爵位であり、キャンベル姓を持つ家系に授与された称号です。その数は19に及び、内訳はノバスコシア準男爵が7個、連合王国準男爵が12個となっています。以下に、各準男爵位の詳細を解説します。

グレノーチーのキャンベル準男爵 (1625年)

パース州グレノーチーのキャンベル準男爵は、1625年5月29日にダンカン・キャンベルがノヴァスコシア準男爵位を授与されたことに始まります。彼はアーガイル公爵家の始祖である初代キャンベル卿ダンカン・キャンベルの息子コリン・キャンベルの子孫で、スコットランド議会の議員も務めました。5代準男爵は1681年にホランドのブリーダルベイン伯爵に叙されています。

初代準男爵：サー・ダンカン・キャンベル (1550頃–1631)
2代準男爵：サー・コリン・キャンベル (1577頃–1640)
3代準男爵：サー・ロバート・キャンベル (1580頃-1650頃)
4代準男爵：サー・ジョン・キャンベル (1615頃-1670頃)
5代準男爵：サー・ジョン・キャンベル (1635–1717) - 1681年にホランドのブリーダルベイン伯爵に叙爵

以降はホランドのブリーダルベイン伯爵を参照してください。

ランディのキャンベル準男爵 (1627年)

フォーファー州ランディのキャンベル準男爵は、1627年12月13日にコリン・キャンベルがノヴァスコシア準男爵として叙位されたことに始まります。彼は第6代アーガイル伯爵コリン・キャンベルの息子でした。この称号は1696年頃に2代男爵が死去したことで停止しましたが、後に初代アーガイル公爵アーチボルド・キャンベルとその子孫が継承したと考えられています。

初代準男爵：サー・コリン・キャンベル (-1650頃)
2代準男爵：サー・コリン・キャンベル (-1696頃) - 停止
3代準男爵：サー・アーチボルド・キャンベル (1658–1703) - 初代アーガイル公爵に叙爵

以降はアーガイル公爵を参照してください。

オーチンブレックのキャンベル準男爵 (1628年)

アーガイル州オーチンブレックのキャンベル準男爵は、1628年1月24日にサー・デュガルド・キャンベルがノヴァスコシア準男爵として叙位されたことに始まります。彼はアーガイル公爵家の始祖である初代キャンベル卿ダンカン・キャンベルの子孫です。5代準男爵は第1回グレートブリテン議会のスコットランド代表を務めました。

初代準男爵：サー・デュガルド・キャンベル (1570頃–1641)
2代準男爵：サー・ダンカン・キャンベル (-1645)
3代準男爵：サー・デュガルド・キャンベル (-1661頃)
4代準男爵：サー・ダンカン・キャンベル (-1700頃)
5代準男爵：サー・ジェイムズ・キャンベル (1679頃–1756)
6代準男爵：サー・ジェイムズ・キャンベル (-1814)
7代準男爵：サー・ジーン・バプティスト・ウィリアム・エドゥアルド・チャールズ・キャンベル (1769-1847)
8代準男爵：サー・ジョン・アイトン・キャンベル (1809–1853)
9代準男爵：サー・ルイス・ヘンリー・デュガルド・キャンベル (1844–1875)
10代準男爵：サー・ノーマン・モントゴメリー・アバークロンビー・キャンベル (1846–1901)
11代準男爵：サー・チャールズ・ラルフ・キャンベル (1850–1919)
12代準男爵：サー・チャールズ・ラルフ・キャンベル (1881–1948)
13代準男爵：サー・ノーマン・デュガルド・フェリエー・キャンベル (1883–1968)
14代準男爵：サー・ルイス・ハミルトン・キャンベル (1885–1970)
15代準男爵：サー・ロビン・オーチンブレック・キャンベル (1922–2016)
16代準男爵：サー・ルイス・オーチンブレック・キャンベル (1953-)

アードナマーカン＝エアーズのキャンベル準男爵 (1628年)

アーガイル州エアーズのキャンベル準男爵は、1628年12月23日にドナルド・キャンベルがノヴァスコシア準男爵として叙位されたことに始まります。1643年に称号は国王に返還され、甥のジョージが相続を請求しませんでしたが、1790年頃にジョージの玄孫であるジョン・キャンベルが6代準男爵を請求しました。しかし、これは認められず、1913年に新規の準男爵位が与えられました。

初代準男爵：サー・ドナルド・キャンベル (-1651)

アベルチルのキャンベル準男爵 (1668頃)

パース州アベルチルのキャンベル準男爵は、1668年頃にコリン・キャンベルがノヴァスコシア準男爵として叙位されたことに始まります。

初代準男爵：サー・コリン・キャンベル (-1704)
2代準男爵：サー・ジェイムズ・キャンベル (1672頃–1754)
3代準男爵：サー・ジェイムズ・キャンベル (1723–1812)
4代準男爵：サー・アレグザンダー・キャンベル (1757–1824)
5代準男爵：サー・ジェイムズ・キャンベル (1818–1903)
6代準男爵：サー・アレグザンダー・キャンベル (1841–1914)
7代準男爵：サー・アレグザンダー・コールドストリーム・キャンベル (1877–1960)
8代準男爵：サー・コリン・モファット・キャンベル (1925–1997)
9代準男爵：サー・ジェイムズ・アレグザンダー・モファット・ベイン・キャンベル (1956-)

アードキングラスのキャンベル準男爵 (1679年)

アーガイル州アードキングラスのキャンベル準男爵は、1679年3月23日にコリン・キャンベルがノバスコシア準男爵位を授与されたことに始まります。2代準男爵が1752年に死去した後、廃絶しました。

初代準男爵：サー・コリン・キャンベル (1640頃–1709)
2代準男爵：サー・ジェイムズ・キャンベル (1666頃–1752)

Glentirranのリビングストン のちキャンベル準男爵 (1685年)

スターリング州リビングストン準男爵は、1685年7月20日にアレグザンダー・リビングストンがノバスコシア準男爵として叙位されたことに始まります。3代準男爵がリビングストンからキャンベルに改姓しましたが、1810年に4代準男爵が死去したことで廃絶しました。

初代準男爵：サー・アレグザンダー・リビングストン (-1698)
2代準男爵：サー・ジェイムズ・リビングストン (-1771)
3代準男爵：サー・ジェイムズ・キャンベル (1719頃–1788)
4代準男爵：サー・アレグザンダー・キャンベル (-1810)

スコスのキャンベル準男爵 (1808年)

ダンバートン州スコスのキャンベル準男爵は、民事控訴院院長を務めたイレイ・キャンベルが1808年9月17日に連合王国準男爵として叙位されたことに始まります。2017年に7代準男爵が死去したことで廃絶しました。

初代準男爵：イレイ・キャンベル (1734–1823)
2代準男爵：サー・アーチボルド・キャンベル (1769–1846)
3代準男爵：サー・アーチボルド・アイラ・キャンベル (1825–1866)
4代準男爵：サー・ジョージ・キャンベル (1829–1874)
5代準男爵：サー・アーチボルド・スペンサー・リンジー・キャンベル (1852–1941)
6代準男爵：サー・ジョージ・アイラ・キャンベル (1894–1967)
7代準男爵：サー・アイラ・マーク・キャンベル (1927–2017)

セント・クロス・メーディのキャンベル準男爵 (1815年)

サウサンプトン州セント・クロス・メーディのキャンベル準男爵は、1815年5月22日に軍人サー・ガイ・キャンベルが連合王国準男爵として叙位されたことに始まります。父であるジブラルタル総督を務めたコリン・キャンベル中将の功績に対して与えられました。3代準男爵の次男であるロナルド・イアン・キャンベルは外交官として活躍しました。

初代準男爵：サー・ガイ・キャンベル (1849没)
2代準男爵：サー・エドワード・フィッツジェラルド・キャンベル (1822–1882)
3代準男爵：サー・ガイ・セオフィラス・キャンベル (1854–1931)
4代準男爵：サー・ガイ・コリン・キャンベル (1885–1960)
5代準男爵：サー・ガイ・セオフィラス・ハルズウェル・キャンベル (1910–1993)
6代準男爵：サー・ラクラン・フィリップ・ケメイズ・キャンベル (1958-)

インバーニールのキャンベル準男爵 (1818年)

アーガイル州インバーニールのキャンベル準男爵は、1818年12月4日にジェイムズ・キャンベルが連合王国準男爵位として叙位されましたが、1819年の彼の死去と共に廃絶しました。

初代準男爵：サー・ジェイムズ・キャンベル (-1819)

ニューブランズウィックのキャンベル準男爵 (1831年)

ニューブランズウィックのキャンベル準男爵は、1831年9月30日にニューブラウンズウィック総督アーチボルド・キャンベルが連合王国準男爵として叙位されたことに始まります。1949年の5代準男爵の死去により廃絶しました。

初代準男爵：サー・アーチボルド・キャンベル (1769–1843)
2代準男爵：サー・ジョン・キャンベル (1807–1855)
3代準男爵：サー・アーチボルド・エヴァ・キャンベル (1844–1913)
4代準男爵：サー・アーチボルド・オーガスタス・エヴァ・キャンベル (1879–1916)
5代準男爵：サー・ウィリアム・アンドリューズ・エヴァ・キャンベル (1880–1949)

キャリック・ボーイのキャンベル準男爵 (1831年)

ドニゴール県キャリック・ボーイのキャンベル準男爵は、1831年9月30日にロバート・キャンベルが連合王国準男爵として叙位されたことに始まります。1900年の4代準男爵の死去により廃絶しました。

初代準男爵：サー・ロバート・キャンベル (1771–1858)
2代準男爵：サー・ジョン・ニコル・ロバート・キャンベル (1799–1870)
3代準男爵：サー・ギルバート・エドワード・キャンベル (1838-1899頃)
4代準男爵：サー・クロード・ロバート・キャンベル (1871–1900)

バーカルディン＝グレニュアのキャンベル準男爵 (1831年)

アーガイル州バーカルディン＝グレニュアのキャンベル準男爵は、1831年9月30日に軍人ダンカン・キャンベルが叙位されたことに始まります。

初代準男爵：サー・ダンカン・キャンベル (1786–1842)
2代準男爵：サー・アレグザンダー・キャンベル (1819–1880)
3代準男爵：サー・ダンカン・アレグザンダー・キャンベル (1856–1926)
4代準男爵：サー・アレグザンダー・ウィリアム・デニストーン・キャンベル (1848–1931)
5代準男爵：サー・ダンカン・ジョン・アルフレッド・キャンベル (1854–1932)
6代準男爵：サー・エリック・フランシス・デニストーン・キャンベル (1892–1963)
7代準男爵：サー・イアン・ヴィンセント・ハミルトン・キャンベル (1895–1978)
8代準男爵：サー・ニール・アレグザンダー・ハミルトン・キャンベル (1925–2003)
9代準男爵：サー・ロデリック・ダンカン・キャメロン・キャンベル(1961-)

ダンスタッフネイジのキャンベル準男爵 (1836年)

アーガイル州ダンスタッフネイジのキャンベル準男爵は、1836年3月11日にプリンスエドワード島総督ドナルド・キャンベルが連合王国準男爵として叙位されたことに始まります。1879年に3代準男爵が死去したことで廃絶しました。

初代準男爵：サー・ドナルド・キャンベル (1800–1850)
2代準男爵：サー・アンガス・キャンベル (1827–1863)
3代準男爵：サー・ドナルド・キャンベル (1829–1879)

アードナマーカンのキャンベル準男爵 (2期, 1913年)

アーガイル州アードナマーカンのキャンベル準男爵は、1913年11月29日にサー・ジョン・ウィリアム・キャンベルが連合王国準男爵として叙位されたことに始まります。2代準男爵は1943年にスマトラ島のパレンバン収容所で捕虜になっている間に死去しました。この称号は彼の死で廃絶したか、停止したと考えられています。

初代準男爵：サー・ジョン・ウィリアム・キャンベル (1836–1915)
2代準男爵：サー・ジョン・ブルース・ステュアート・キャンベル (1877–1943)

エアーズのキャンベル準男爵 (1939年)

アーガイル州エアーズのキャンベル準男爵は、1939年7月3日に保守党の政治家であるサー・エドワード・タスウェル・キャンベルが連合王国準男爵として叙位されたことに始まります。2代準男爵が1954年に死去したことで廃絶しました。

初代準男爵：サー・エドワード・タスウェル・キャンベル (1879–1945)
* 2代準男爵：サー・チャールズ・ダンカン・マクネア・キャンベル (1906–1954)


これらの他にも、ガーツフォードのキャンベル、のちコックバーン＝キャンベル準男爵 (1815/1821年)、ブリスウッドのキャンベル準男爵 (1880年)、ミルトンのキャンベル準男爵 (1917年)といった称号が存在します。

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