キングコング・バンディ

キングコング・バンディ

キングコング・バンディ（本名：Christopher Alan Pallies、1957年11月7日 - 2019年3月4日）は、アメリカの有名なプロレスラーであり、ニュージャージー州アトランティックシティ出身です。彼は特に超巨漢ヒールとして知られており、WWFなどでの活躍で名声を築きました。生年については1955年とも言われています。

来歴

バンディはプロレスラー養成機関「モンスター・ファクトリー」でトレーニングを受け、1980年にデビューを果たしました。デビュー当初は髪を伸ばし、いくつかのリングネームを使用して活動していました。ヒールのジョブ・ボーイとして、当時のWWFで著名なレスラーたちと対戦し、徐々にキャリアを積んでいきました。

1981年11月からはテキサス州のWCCWに参加し、ビッグ・ダディ・バンディとしてリングに登場。翌年にはキングコング・バンディに改名し、1982年5月にケリー・フォン・エリックからNWAアメリカン・ヘビー級王座を奪取しました。彼のパフォーマンスは日本でも評価され、同年6月にはフリッツ・フォン・エリックの引退試合の相手を務めました。

続いて、ジョージア・チャンピオンシップ・レスリングに参戦し、ヒール軍団「リージョン・オブ・ドゥーム」の一員となります。1984年にはテネシー州メンフィスで活動を始め、AWA南部ヘビー級王座を獲得するなど多くのタイトルを手にしました。

1985年には新日本プロレスに初来日し、アントニオ猪木とのボディスラム・マッチで知られる存在となりました。この時の彼のパフォーマンスは、日本のファンからも注目を集め、記憶に残る試合の数々を残しました。

WWFでの活躍

その後、バンディはWWFと契約し、1985年のレッスルマニアIで特に注目を浴びました。彼はS・D・ジョーンズをわずか9秒で倒し、この試合は歴史的な短さで知られています。バンディはその後、ボビー・ヒーナンをマネージャーとして迎え、ハルク・ホーガンとの抗争を展開しました。1986年のレッスルマニア2では、ホーガンのWWF世界ヘビー級王座に挑むなど、激しい戦いを繰り広げました。

1988年、体調不良で一時引退しましたが、その後は役者として映画やテレビドラマに出演するなど新たなキャリアを歩みました。1994年にWWFに復帰し、ジ・アンダーテイカーとの対戦も果たしましたが、その活躍はかつての全盛期には及びませんでした。

最後の時期

1997年には再び日本に来日し、全国のインディー団体にも精力的に参加しました。2000年代にはショービジネス界で活動しつつ、プロレスのリングにも顔を出していましたが、2019年に糖尿病の合併症により61歳で他界しました。

特徴と功績

キングコング・バンディは、その巨大な体格と強力なファイトスタイルで知られ、特にコーナーへの猛烈なボディ・スプラッシュやラリアットなどの技を得意としていました。プロレス界に多くの足跡を残し、数多くのタイトルを獲得した彼の功績は、今なお語り継がれています。

最後に

彼のキャリアの途中での日本での人気は、今でもプロレスファンの間で語り継がれ、多くのファンに愛され続けています。クールなヒールとしての存在感と、その巨体が生み出す迫力は、プロレス界の歴史において特別な位置を占めています。

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