キンシオ

キンシオ：12年以上の歴史を刻んだ、街歩きバラエティ番組

[2010年]]1月17日にテレビ神奈川]で放送が開始された『キンシオ』は、[[イラストレーターのキン・シオタニさんが初めてレギュラー出演した冠番組です。当初はtvkローカル放送でしたが、人気は瞬く間に広がり、北海道放送や5いっしょ3ちゃんねる加盟局でも放送されるようになりました。2022年3月28日、12年以上にわたる放送に幕を閉じましたが、tvkでの再放送は現在も続いています。

番組の魅力：独特の視点と自由な旅のスタイル

『キンシオ』は、一般的な観光地や繁華街を避けるのが特徴です。駅前や住宅街、農耕地など、普段は見過ごされがちな場所をキン・シオタニさんがゆっくりと散策します。事前に綿密な計画を立てるのではなく、現地で出会う人々との会話や、案内板などの情報から旅の進路を決定していく、自由気ままなスタイルが魅力です。飲食店も大手チェーンではなく、個人経営のお店に立ち寄ることが多く、撮影許可も当日に交渉するなど、アドリブ満載の展開が視聴者を惹きつけました。

多彩な企画：散歩番組から派生した様々なコーナー

番組開始当初は、キン・シオタニさんと立川志の吉さん（現・立川晴の輔さん）によるトークライブ「キンシノ」、オリジナルCM制作企画「勝手にCM」、神奈川県内のおすすめスポットを紹介する「カナワン」など、バラエティに富んだ企画が放送されていました。その後、視聴者の反響やスタッフの提案から、散歩番組としてのスタイルが確立していき、地名に法則性を持たせた「あいうえおの旅」「1、2、3の旅」といった人気シリーズが誕生しました。

これらのシリーズ以外にも、「生きものの名前の地名の旅」「色んな色の旅」「読めそうで読めない地名の旅」など、毎回ユニークなテーマが設定され、長期にわたるシリーズ展開が定番となりました。各シリーズの最終回では、次回のシリーズテーマが発表されるのが恒例で、視聴者の期待感を高めていました。

番組内では、立川晴の輔さんによるミニコーナー「晴の輔土地こばなし」や、様々な職業のプロフェッショナルを紹介する「職業物語」、キン・シオタニさんがこだわりの純喫茶を訪れる「純喫茶物語」など、多彩なミニコーナーも人気を集めました。

提供スポンサーと番組の歩み

番組開始当初は日本工学院がスポンサーでしたが、その後は高尚や株式会社紅中などがメインスポンサーとなりました。その他にも、みすず学苑、東急不動産、全日本空輸、日清食品などがスポットで提供するなど、多くの企業に支えられて番組は放送を続けました。2021年4月からはtvkハウジングプラザ横浜が提供していました。

番組終了とその後

2022年3月28日の放送をもってtvkでの本放送は終了しましたが、再放送は現在も継続されています。他の放送局でも、一部地域を除き2022年5月中旬までに放送が終了しました。

出演者とスタッフ

番組のMCを務めたのはキン・シオタニさん。立川晴の輔さんはミニコーナー「晴の輔土地こばなし」にレギュラー出演していました。番組制作には、ディレクターの竹野洋介さん、演出・プロデュースの松元広幸さんをはじめ、多くのスタッフが関わっていました。

関連作品

『キンシオ』は、DVDや書籍、CDなど、様々な関連作品もリリースされています。「あいうえおの旅」をまとめた書籍や、番組BGMを集めたCD、そして国道16号や17号、甲州街道などを旅した様子を収めたDVDシリーズなどが発売され、番組の世界観をより深く楽しむことができました。

まとめ

『キンシオ』は、キン・シオタニさんの独特の視点と自由な旅のスタイル、そして多彩な企画と人情味あふれる内容で、多くの視聴者から愛された番組です。12年以上の放送期間を通して、数々の思い出と感動を視聴者に届けてくれました。放送終了後も、再放送や関連作品を通して、その魅力はこれからも多くの人に伝わるでしょう。

もう一度検索