キンタマーニ

バリ島の秘境、キンタマーニ村

キンタマーニ村は、インドネシア共和国バリ州バンリ県キンタマーニ郡に位置し、バリ島北東部に広がる自然豊かな村です。標高約1,500mの高原に位置し、デンパサールから車で約2時間半の距離にあります。涼しい気候と美しい景観から、バリ島有数の避暑地、リゾート地として知られています。

大自然に囲まれた絶景

キンタマーニは、アグン山（2,153m）やバトゥール山（1,717m）といった高山に囲まれ、豊かな自然が息づいています。特に有名なのは、三日月形のカルデラ湖であるバトゥール湖です。この湖は、活火山であるバトゥール山のクレーターに水が溜まってできたもので、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

湖畔には、かつてブラ・バトゥール寺院があり、バトゥール湖の女神であるデウィ・ウルンダヌが祀られていました。しかし、度重なるバトゥール山の噴火や地震により破壊、紛失してしまいました。バトゥール山は、1917年と1926年に噴火しており、その歴史を物語っています。湖畔には温泉も湧き出ており、観光客に人気です。

外輪には、キンタマーニ、バトゥール、ペネロカンといった村々が点在しています。特にペネロカンは、バトゥール湖を一望できる絶景スポットとして知られ、多くの観光客が訪れます。

キンタマーニの語源

キンタマーニの語源は、如意宝珠の梵名であるチンターマニ(cintaamaNi चिन्तामणि)に由来します。しかし、日本語の「金玉（睾丸）」に通じることから、エロマンガ島やスケベニンゲンと同様に、珍地名として取り上げられることもあります。

キンタマーニ犬

キンタマーニは、固有の犬種であるキンタマーニ犬の原産地としても知られています。この犬種は、キンタマーニの自然環境に適応し、独自の進化を遂げてきました。

その他

かつて「キンタマーニ」という競走馬が存在し、南関東公営競馬に所属しながら、日本中央競馬会の特別競走にも参戦しました。また、別馬主で2014年生まれの同名の牝馬も存在し、2019年現在も現役で活躍しています。

キンタマーニ村は、美しい自然、神秘的な湖、温泉、珍しい犬種など、多様な魅力を持つ観光地です。バリ島を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。


参考文献
* 『地球の歩き方 D26 バリ島 2012〜2013』（改訂第19版）ダイヤモンド社、2012年3月10日。ISBN 978-4-478-04243-4。

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