キン肉マン ニューヨーク危機一髪!

キン肉マン ニューヨーク危機一髪!

『キン肉マン ニューヨーク危機一髪!』は、1986年3月15日に公開された劇場版第6作で、原作は人気漫画の「キン肉マン」を手掛けるゆでたまごによって制作されています。本作の上映時間は45分で、当時のキャッチコピーは「こんどの決め技!キン肉ドライバースペッシャル～ウ、復活!悪魔将軍をぶちのめせ!!」でした。

概要

本作は、観客動員数164万人を記録し、テレビシリーズの「ザ・サイコー超人の挑戦編」が完結した後に公開されました。これまでの劇場版では新たな敵が登場することが多かった中、本作においては復活強化した悪魔将軍が唯一の敵として描かれています。そのため、キン肉マンと悪魔将軍の一騎討ちのシーンが大部分を占め、他の正義超人たちの戦闘シーンは見られません。

劇場版の脚本は、これまで山崎晴哉が担当していましたが、本作では寺田憲史が新たに脚本を手がけています。寺田は元々、劇場上映とは別にテレビスペシャルを企画していましたが、その企画の中止に伴い、本作の脚本を書くことになりました。なお、本作では悪魔将軍の声を、テレビ版から北川米彦から柴田秀勝に交代して演じられています。

特徴

特徴的なのは、本作においてオープニングと副題の表示の間にプロローグが挿入された点です。これは、歴史上初めての試みです。また、同年10月1日をもってテレビシリーズが終了したため、その前に公開された劇場版で最後のオープニングテーマ「炎のキン肉マン」とエンディングテーマ「キン肉マンボ」が使用されました。

あらすじ

物語は、悪魔将軍が宇宙で漂流しているところから始まります。彼は人間のエネルギーを吸収し、復邪の機会を狙っています。一方、ニューヨークではテリーマンの合衆国栄誉賞授賞式典が行われており、キン肉マンもエキシビジョンマッチに参加する予定でしたが、牛丼の食べすぎでダウンしてしまったため、遅刻します。

キン肉マンが遅れた結果、エキシビジョンマッチが始まると、悪魔将軍がニューヨークの人々のエネルギーを吸収し、新たな姿へと変貌します。そして、遅れて現れたキン肉マンが目にしたのは、泥人形化した人々と廃墟と化したニューヨークの光景でした。キン肉マンはニューヨークの魂であるビッグアップルから悪魔将軍を倒すよう託され、特設リングでの再戦が繰り広げられます。

主要キャラクター

この作品では様々なキャラクターが登場します。悪魔将軍は、以前に敗北した後に復活し、その強大な力でキン肉マンに再挑戦します。他にも、地下鉄超人のボスやウコン警部といったキャラクターも登場し、物語を引き立てます。

制作スタッフ

製作は今田智憲が総指揮を取り、プロデューサーは田宮武です。構成の脚本は寺田憲史が担当し、音楽は風戸慎介が手がけています。監督には川田武範が就任し、その視覚的な演出が物語をさらに盛り上げています。

映像ソフト

本作は、1986年にVHSとして発売され、2004年にはDVDとしても再リリースされています。多くのファンに愛され続ける作品として、長年にわたり親しまれてきました。

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