北川米彦

北川 米彦（きたがわ よねひこ）

北川米彦（1931年6月9日生まれ）は、日本の声優、俳優、そしてナレーターとして知られています。東京府（現・東京都）出身で、青二プロダクションの創立メンバーでもあります。彼は、旧芸名として北川国彦を使用していました。

来歴

彼は年轻期には舞台俳優になることを志しており、法政大学に入学後は演劇部に加入しました。ここで劇作家の黒川敏郎が脚本した『泥舟』を上演したことが契機となり、大学を中退し、黒川主宰の劇団「未来座」に所属することとなります。その後、彼は劇団泉座や浅草東洋劇場を経て、1969年に青二プロダクションの設立に加わりました。1984年には青二プロ内の青二塾東京校の塾長に就任し、多くの新人声優を育成してきました。2018年には塾長を退任し、名誉塾長となりました。

人物・エピソード

北川米彦の特徴的な音域はA〜Hで、彼のしわがれた声は非常に印象的です。この個性的な声は、悪役や父親役など、様々なキャラクターに適用されます。『キン肉マン』では複数の役を演じ、特に悪魔将軍をはじめ多くのキャラクターで知られています。また、アニメ『海のトリトン』ではナレーションを担当しました。さらに、彼は東北電力のラジオCMを約20年間にわたって務めた実績もあり、幅広いメディアにその声を届けてきました。

趣味ではゴルフやドライブを楽しみ、スキーが特技です。普通自動車免許を持ち、活動の幅を広げています。青二塾の塾長としては、彼が最初に務める予定だった久松保夫が急死した後に、青二プロ社長の久保進に頼まれる形で任命されました。当初は育成活動には消極的でしたが、時間が経つにつれその重要性に気づき、後進の育成を中心に据えた活動を行うようになりました。

主な出演作

テレビドラマ

• - 少年ジェット（1959年） - 赤竹伝兵衛
• - 月光仮面（1959年） - 西川＝どくろ仮面
• - 鉄腕アトム (実写版)（1959年） - 田鷲警部
• - 太閤記（1965年） - 幸市之丞
• - NHK少年ドラマシリーズ 霧の湖（1974年） - 父・鉄三
• - 火曜サスペンス劇場 誘拐の報酬（1981年）

声の出演

彼はさまざまなアニメ、劇場版に登場しており、特に『鉄腕アトム』や『魔法使いサリー』、そして『ゲゲゲの鬼太郎』などの有名な作品で多くのキャラクターを演じています。
北川米彦の声色は、その役柄によって変化し、聴衆に強い印象を与え続けています。

まとめ

北川米彦は、声優としての多岐にわたる活動と教育者としての貢献を通じて、日本のエンターテインメント界に大きな影響を与えています。歌や朗読といった分野でもその才能を発揮し、その印象深い声は時代を超えて多くの人々に愛され続けています。

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