キーズ・トゥ・アセンション2

『キーズ・トゥ・アセンション2』は、プログレッシブ・ロックバンド、イエスが1997年に発表したアルバムです。1996年にリリースされた『キーズ・トゥ・アセンション』の続編という位置づけで、前作と同様に2枚組CDという形態をとっています。

収録内容は、1996年3月にサン・ルイス・オビスポで録音されたライブ音源と、スタジオ録音による新曲で構成されています。前作と同じ構成でありながら、いくつかの変更点が見られます。

まず、発売レーベルがCMCインターナショナルからCleopatraに変更されています。また、ディスク2の音楽プロデューサーが、前作ではイエス単独だったのに対し、本作ではビリー・シャーウッドとの共同プロデュースとなっています。

前作『キーズ・トゥ・アセンション』では、新曲は2曲のみの収録でしたが、本作ではディスク2がすべてスタジオ録音の新曲で構成されている点が大きな特徴です。

新曲の中には、過去に制作された楽曲をベースにしたものも含まれています。「マインド・ドライヴ」は、1981年にクリス・スクワイア、アラン・ホワイトとジミー・ペイジがXYZのためにセッションした際に作られた曲がベースになっています。また、「チルドレン・オブ・ライト」は、かつてABWH（アンダーソン・ブルーフォード・ウェイクマン・ハウ）のために作られた曲が元になっています。

アルバムの収録曲は以下の通りです。

ディスク1（ライブ）

1. アイヴ・シーン・グッド・ピープル：ユア・ムーヴ〜オール・グッド・ピープル - "I've Seen All Good People" a. "Your Move" b. "All Good People"
2. 究極 - "Going for the One"
3. 時間と言葉 - "Time and a Word"
4. 危機：着実な変革〜全体保持（トータル・マス・リテイン）〜盛衰〜人の四季 - "Close to the Edge" I. "The Solid Time of Change" II. "Total Mass Retain" III. "I Get Up I Get Down" IV. "Seasons of Man"
5. 世紀の曲り角 - "Turn of the Century"
6. 同志：人生の絆〜失堕〜牧師と教師〜黙示 - "And You and I" I. "Cord of Life" II. "Eclipse" III. "The Preacher the Teacher" IV. "Apocalypse"

ディスク2（スタジオ）

1. マインド・ドライヴ - "Mind Drive"
2. フット・プリンツ - "Foot Prints"
3. ブリング・ミー・トゥ・ザ・パワー - "Bring Me to the Power"
4. チルドレン・オブ・ライト：チルドレン・オブ・ライト〜ライフライン - "Children of Light" a. "Children of Light" b. "Lifeline"
5. サイン・ランゲイジ - "Sign Language"

本作に参加したメンバーは以下の通りです。

ジョン・アンダーソン - ボーカル、ギター、ハープ
スティーヴ・ハウ - ギター、ボーカル
クリス・スクワイア - ベース、ボーカル
リック・ウェイクマン - キーボード
* アラン・ホワイト - ドラム、パーカッション

『キーズ・トゥ・アセンション2』は、イエスの黄金期のメンバーが再集結して制作されたアルバムであり、往年のファンにとっては必聴の作品と言えるでしょう。ライブ音源と新曲の組み合わせという構成も、イエスの魅力を余すところなく伝えています。

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