ギミー・バック・マイ・ブレッツ

『ギミー・バック・マイ・ブレッツ』（Gimme Back My Bullets）は、アメリカのロックバンド、レーナード・スキナードが1976年に発表した4枚目のスタジオ・アルバムです。

背景

本作は、エド・キングの脱退後、6人編成でレコーディングされました。しかし、アルバムのリリースに伴うツアーでは、キングの後任ギタリストとしてスティーヴ・ゲインズが加入しています。また、本作からプロデューサーにトム・ダウドを起用し、新たなサウンドを追求しました。

収録曲の一つである「アイ・ガット・ザ・セイム・オールド・ブルース」は、J.J.ケイルのカバーであり、ケイルのオリジナル・バージョンは1974年のアルバム『Okie』に収録されています。

反響と評価

アルバムは、アメリカのBillboard 200で20位に達し、シングル「ダブル・トラブル」はBillboard Hot 100で80位を記録しました。イギリスでは、全英アルバムチャートに5週間ランクインし、最高34位を記録しています。

オールミュージックのStephen Thomas Erlewineは、本作に5点満点中3点を付け、「トム・ダウドは、少なくともレーナード・スキナードの歴史におけるこの時点においては、バンドと完全に合っていたとは言えない」と評しています。ロニー・ヴァン・ザントは、『ロサンゼルス・タイムズ』のインタビューで、本作の音作りについて「俺達はずっとヘヴィで泥臭かったから、クリーンなレーナード・スキナードのアルバムを作ろうと決めたんだ。曲は良かったけど、ちょっと洗練され過ぎたかな」と語っています。しかし、ダウドに関しては「グループにとって最高の、そしてかけがえのないプロデューサーだと今でも思っている」と称賛しています。

デラックス・エディション盤

2005年には、ゲフィン・レコードからデラックス・エディション盤が発売されました。このエディションには、ボーナス・トラックが6曲追加され、さらにBBCでオン・エアされた「オールド・グレイ・ウィッスル・テスト」を収録したボーナスDVDも付属しています。2006年には、同様のバージョンが日本やヨーロッパでも発売されました。

収録曲
1. ギミー・バック・マイ・ブレッツ
2. エヴリ・マザーズ・サン
3. トラスト
4. アイ・ガット・ザ・セイム・オールド・ブルース
5. ダブル・トラブル
6. ロール・ジプシー・ロール
7. サーチング
8. クライ・フォー・ザ・バッド・マン
9. オール・アイ・キャン・ドゥ・イズ・ライト・アバウト・イット

参加ミュージシャン

ロニー・ヴァン・ザント - ボーカル
ゲイリー・ロッシントン - ギター
アレン・コリンズ - ギター
ビリー・パウエル - キーボード、ピアノ
レオン・ウィルクソン - ベース、バッキング・ボーカル
アーティマス・パイル - ドラムス、パーカッション、タンブリン

その他

「エヴリ・マザーズ・サン」は、J・マスシスが1995年のアコースティック・ツアーで歌唱し、その模様はライブ・アルバム『マーティン・アンド・ミー』に収録されています。

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