レーナード・スキナード

レーナード・スキナード:サザン・ロックの象徴



レーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)は、アメリカ合衆国フロリダ州ジャクソンビルで結成されたサザン・ロックバンドです。1960年代の結成から現在に至るまで、その音楽性と波乱に満ちた歴史で多くのファンを魅了し続けています。

バンドの黎明期:1964年~1972年



1964年、ロニー・ヴァン・ザントを中心に、ゲイリー・ロッシントン、アレン・コリンズ、ラリー・ヤンストロム、ボブ・バーンズの5人が「マイ・バックヤード」というバンド名で活動を開始しました。その後、「ノーブル・ファイブ」、「ワン・パーセント」とバンド名を変え、1969年に現在の「レーナード・スキナード」に改名。このバンド名は、メンバーが通っていた高校の体育教師、レオナード・スキナーの名前をもじったものです。

1970年代初頭、バンドは地元ジャクソンビルで人気を博し、南部全域でツアーを行うようになります。彼らは、カントリー、ブルース、そしてブリティッシュロックの要素を融合させた独自の「サザン」サウンドを確立しました。この時期には、メンバーチェンジも経験し、リッキー・メドロックやレオン・ウィルクソンらが加入、バンドサウンドはより洗練されていきました。

全盛期:1973年~1977年



1972年、バンドはプロデューサー、アル・クーパーに見出され、MCAレコードと契約。1973年にデビューアルバム『レーナード・スキナード』をリリース。このアルバムには、彼らの代表曲「フリー・バード」が収録されており、アメリカのラジオで頻繁にオンエアされました。このアルバムは100万枚を超えるセールスを記録し、ゴールドディスクに認定されます。

1974年にはセカンドアルバム『セカンド・ヘルピング』をリリース。「スウィート・ホーム・アラバマ」はニール・ヤングへのアンサーソングとして知られ、チャートで8位にランクイン。その後も、「ナッシン・ファンシー」、「ギミー・バック・マイ・ブレッツ」など数々のヒット作をリリースしました。彼らの音楽は、トリプルリードギターが特徴で、オールマン・ブラザーズ・バンドなどと共にサザンロックの代表的なバンドとしての地位を確立しました。

1977年、彼らはアルバム『ストリート・サヴァイヴァーズ』をリリース。しかし、その直後、ツアー中の飛行機事故でロニー・ヴァン・ザント、スティーヴ・ゲインズ、キャシー・ゲインズが死亡し、バンドは解散を余儀なくされました。

再結成以降:1987年~現在



1987年、ロニーの弟であるジョニー・ヴァン・ザントをリードボーカルに迎え、バンドは再結成を果たします。その後も、ゲイリー・ロッシントンやリッキー・メドロックらを中心に、ツアーやレコーディングを継続しています。2006年にはロックの殿堂入りを果たし、2018年にはフェアウェルツアーを開催しました。

2023年には、最後のオリジナルメンバーであるゲイリー・ロッシントンが亡くなり、創設メンバーは全て鬼籍に入りました。しかし、バンドは後任のメンバーを迎え、現在も活動を続けています。

音楽性と影響



レーナード・スキナードの音楽は、ブルースロックを基盤に、カントリーやハードロックの要素を取り入れたものです。トリプルギターによる重厚なサウンドは、彼らの大きな特徴であり、その後の多くのロックバンドに影響を与えました。また、「フリー・バード」や「スウィート・ホーム・アラバマ」などの代表曲は、世代を超えて愛され続けています。彼らはアメリカ南部の象徴的なバンドとして、その音楽と歴史は今も多くの人々に語り継がれています。

ディスコグラフィー



スタジオアルバム
『レーナード・スキナード』(1973年)
『セカンド・ヘルピング』(1974年)
『ナッシン・ファンシー』(1975年)
『ギミー・バック・マイ・ブレッツ』(1976年)
『ストリート・サヴァイヴァーズ』(1977年)
『1991』(1991年)
『ザ・ラスト・レベル』(1993年)
『エンデインジャード・スピーシーズ』(1994年)
『トゥエンティ』(1997年)
『エッジ・オブ・フォエヴァー』(1999年)
『Christmas Time Again』(2000年)
『Vicious Cycle』(2003年)
『神と銃』(2009年)
『ラスト・オブ・ア・ダイイン・ブリード』(2012年)

ライブアルバム
『ワン・モア・フロム・ザ・ロード』(1976年)
『サザン・バイ・ザ・グレイス・オブ・ゴッド』(1988年)
『Southern Knights』(1996年)
『ライヴ・フロム・スティール・タウン』(1998年)
『ライヴ』(2004年)
『Authorized Bootleg Lynyrd Skynyrd Live / Cardiff Capitol Theater - Cardiff, Wales Nov. 04 1975』(2009年)
『Authorized Bootleg: Live At Winterland - San Francisco Mar. 07 1976』(2009年)
『ライヴ・フロム・フリーダム・ホール』(2010年)
『レーナード・スキナード ライヴ・イン・アトランタ 2014 - ワン・モア・フォー・ザ・ファンズ』(2015年)
『Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd & Second Helping - Live from Jacksonville At The Florida Theatre』(2015年)
『Live In Atlantic City』(2018年)
『Last of the Street Survivors Farewell Tour – Lyve!』(2019年)


コンピレーション・アルバム
『Skynyd's First And … Last』(1978年)
『Gold & Platinum』(1979年)
『Best Of The Rest』(1982年)
『伝説』(1987年)
『スキナーズ・イナーズ/グレイテスト・ヒッツ』(1989年)
『スキナーズ・ファースト - コンプリート・マッスル・ショールズ・アルバム』(1998年)
『ソロ・フライツ』(1999年)
『スキナーズ・コレクティブルズ〜アンリリースト・レコーディングス』(2000年)
『Then And Now』(2000年)
『アイコン〜ベスト・オブ・レーナード・スキナード』(2010年)

日本公演



1977年1991年1994年に来日公演を行っている。

参考文献



(ここに参考文献情報を記述)

外部リンク


Official Site - 公式サイト
Official Lynyrd Skynyrd History site - バンドの歴史サイト(公式)
Official Steve Gaines site - スティーヴ・ゲインズ公式サイト
Official Artimus Pyle site - アーティマス・パイル公式サイト
* Official Ed King site - エド・キング公式サイト

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