ギャビー・ハートネット

ギャビー・ハートネット（本名：チャールズ・レオ・ハートネット）は、1900年12月20日にアメリカ合衆国ロードアイランド州で生まれ、1972年12月20日に亡くなったプロ[[野球選手]]です。ポジションは捕手で、右投げ右打ちでした。

ハートネットは、その物静かな性格とは裏腹に、チームメイトから「口達者」という意味のニックネーム「ギャビー」で呼ばれていました。14人兄弟の長男として生まれた彼は、1922年にシカゴ・カブスに入団し、プロ[[野球選手]]としてのキャリアをスタートさせます。1年目は31試合、2年目は85試合に出場し、その才能を開花させました。

捕手としてのフィールディング能力は非常に高く、1930年までは怪我による出場試合数の減少があった1926年や1929年を除いて、刺殺、補殺、併殺の数でリーグ最多を何度も記録しました。また、打撃面でも1925年には24本塁打を放ち、リーグ2位の成績を収めるなど、攻守にわたってチームに貢献しました。

1929年には怪我の影響でほとんど試合に出場できませんでしたが、この出来事をきっかけに、以降は怪我をしないプレーを心がけるようになります。1930年には打率.339、37本塁打を記録し、正捕手の座を取り戻すと、1937年まで安定した成績を残し、毎年100試合以上に出場しました。

1932年には正捕手として初めてワールドシリーズに出場。翌年から始まったオールスターゲームにも6年連続で選出されました。特に1934年のオールスターゲームでは、カール・ハッベルとバッテリーを組み、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、ジミー・フォックス、アル・シモンズという錚々たる強打者4人から連続三振を奪うという快挙を達成しました。打撃面でも1935年と1937年にそれぞれ打率.344と.354を記録し、首位打者争いでリーグ3位となる活躍を見せました。

1938年から3年間はカブスの監督を兼任しました。監督兼任初年度には、チームをナショナルリーグ優勝に導きました。1941年にニューヨーク・ジャイアンツで現役を引退した後は、1946年までマイナーリーグの監督を務めました。

1955年には、記者投票によってアメリカ野球殿堂入りを果たしました。1960年代には、カンザスシティ・アスレチックスのコーチやスカウトとしても活躍しました。

ハートネットの野球人生で最も有名な出来事の一つに、1938年9月28日の「黄昏のホームラン」があります。この日、カブスは首位のピッツバーグ・パイレーツと激しい優勝争いを繰り広げていました。同点のまま9回裏を迎え、日没が迫る中、ハートネットが放った劇的なサヨナラホームランによって、チームは勝利しました。この勝利をきっかけに、カブスはパイレーツを逆転して、その年のナショナルリーグを制覇しました。

ハートネットは、卓越した守備力と強打、そして伝説的なホームランによって、多くの野球ファンを魅了した名選手です。

年度別打撃成績

（省略）

表彰
シーズンMVP：1935年
ワールドシリーズ出場：4回 (1929年、1932年、1935年、1938年)
オールスターゲーム出場：6回 (1933年 - 1938年)
MLBオールセンチュリー・チームにノミネート (1999年)

監督としての戦績
所属：シカゴ・カブス (1938年 - 1940年)
通算戦績：383試合、203勝176敗、勝率.536
ワールドシリーズ出場：1回 (1938年)

外部リンク
Baseballhalloffame.org（英語）– アメリカ野球殿堂（National Baseball Hall of Fame）による紹介
* 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube

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