ギルフィ・シグルズソン

ギルフィ・シグルズソン：アイスランドの至宝

ギルフィ・ソール・シグルズソン（Gylfi Þór Sigurðsson、1989年9月8日生まれ）は、アイスランド・レイキャヴィーク出身のプロサッカー選手です。ポジションは主にミッドフィールダーで、その卓越したテクニック、戦術眼、そしてプレースキックの精度で知られています。アイスランド代表としても長年にわたり活躍し、数々の重要な試合でチームを勝利に導きました。

クラブキャリア

初期

シグルズソンは、アイスランド国内のクラブでキャリアをスタートさせました。アーセナルのトライアルに参加後、2005年にレディングFCのユースチームに加入。

レディングFC

レディングでは、ユースとリザーブチームで経験を積み、2008年にプロ契約を結びました。2008-09シーズンには、リーグカップでプロデビューを果たし、その後、シュルーズベリー・タウンFCとクルー・アレクサンドラFCへのレンタル移籍を経験しました。2009-10シーズンには、レディングで中心選手として活躍し、リーグ戦で初ゴールを記録。FAカップでは、リヴァプールFCやウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCといった強豪相手に重要なゴールを挙げ、チームを勝利に導きました。この活躍が認められ、3月には月間最優秀選手賞を受賞。チームのプレイヤー・オブ・ザ・シーズンにも選ばれました。

TSG1899ホッフェンハイム

2010年、シグルズソンはドイツのTSG1899ホッフェンハイムへ移籍。9月10日のシャルケ04戦でデビューを飾ると、その1週間後の1.FCカイザースラウテルン戦で移籍後初ゴールを記録しました。2010-11シーズンは、ファンが選ぶプレイヤー・オブ・ザ・シーズンに選ばれるなど、一定の評価を得ましたが、翌シーズンは出場機会が減少し、クラブを離れることとなりました。

スウォンジー・シティAFC (レンタル)

2012年1月、シグルズソンはプレミアリーグのスウォンジー・シティAFCへレンタル移籍。アーセナルFC戦でプレミアリーグデビューを飾ると、すぐにチームにフィットし、重要なゴールやアシストを記録しました。3月には、アイスランド人選手として初となるプレミアリーグ月間最優秀選手賞を受賞。レンタル期間終了後、スウォンジーはシグルズソンの完全移籍を目指しましたが、監督の交代などが影響し、移籍は実現しませんでした。

トッテナム・ホットスパーFC

2012年7月、シグルズソンはトッテナム・ホットスパーFCへ移籍。しかし、出場機会は限られ、期待されたほどの活躍は見せられませんでした。

スウォンジー・シティAFC (復帰)

2014年7月、シグルズソンはスウォンジー・シティAFCに復帰。中心選手としてチームを牽引し、2015-16シーズンには11ゴールを挙げてチームのプレミアリーグ残留に貢献しました。2016-17シーズンには、9ゴール13アシストを記録するなど、さらに存在感を高めました。

エヴァートンFC

2017年8月、シグルズソンはエヴァートンFCへ移籍。クラブ史上最高額となる移籍金で加入し、期待を集めました。UEFAヨーロッパリーグでは、鮮烈な移籍後初得点を記録。2018-19シーズンには、チームのトップスコアラーとなる13ゴールを挙げました。しかし、2021-22シーズンは登録メンバーから外れ、シーズン終了後に退団。

リンビーBK

2023年8月、デンマークのリンビーBKで選手キャリアを再開。

アイスランド代表

シグルズソンは、アイスランド代表としても長年にわたり活躍しています。UEFA U-19欧州選手権予選やUEFA U-21欧州選手権に出場し、2010年5月にはアンドラ代表戦でA代表デビューを果たしました。UEFA EURO 2016予選では、オランダ代表相手に2試合で3得点を挙げるなど、チームのUEFA EURO 2016本大会出場に大きく貢献。2018 FIFAワールドカップでは、グループリーグのクロアチア戦でPKによるゴールを決めています。

プレースタイル

シグルズソンは、卓越したテクニックと戦術眼を兼ね備えたミッドフィルダーです。特に、プレースキックの精度は高く、直接フリーキックやコーナーキックから数多くのゴールを演出しています。また、パスの精度も高く、攻撃の起点としてチームを牽引する能力も持ち合わせています。守備面でも献身的なプレーを見せ、チームのために貢献する姿勢も評価されています。

人物・エピソード

シグルズソンは、2011年に漁業会社の会長に就任するなど、意外な一面も持ち合わせています。

まとめ

ギルフィ・シグルズソンは、アイスランドが生んだ才能あるサッカー選手です。その卓越した技術と戦術眼で、クラブと代表の両方で重要な役割を果たしました。彼の今後の活躍に期待しましょう。

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