ギンギラギンにさりげなく

ギンギラギンにさりげなく

近藤真彦の4作目のシングル「ギンギラギンにさりげなく」は、1981年9月30日にリリースされました。制作はRVC（現在のソニー・ミュージックレーベルズ）から行われ、この楽曲はリリース当初から多くの注目を集めました。

この曲は、ハウス食品の「ククレカレー」と、富士フイルムの「フジカラー写ルンです」のCMソングとして起用され、広く親しまれています。また、B面には「恋のNON STOPツーリング・ロード」が収録されており、こちらもハウス食品の「ロッカッキー」のCMソングとして使用されました。

「ギンギラギンにさりげなく」は、そのメロディーとリズムの魅力から瞬く間にヒットし、1981年の大晦日に放送されたTBSの「第23回日本レコード大賞」では最優秀新人賞を受賞するなど、多くの賞を獲得しました。また、同年には「第12回日本歌謡大賞」の放送音楽新人賞や「第10回FNS歌謡祭」の最優秀新人賞も受賞しました。

当時お笑い芸人の片岡鶴太郎がこの曲を模倣し、テレビ番組「オレたちひょうきん族」内での「ひょうきんベストテン」で披露したことも、この曲の人気を押し上げる要因となりました。片岡はオリジナルとは異なる独特なスタイルで曲を披露し、テレビ視聴者の心を捉えました。

さらに、プロ野球の千葉ロッテマリーンズでは、この曲が選手別応援歌として取り入れられ、特に定詰雅彦選手や田中雅彦選手の応援に用いられました。福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手が登場曲として使ったことも、この曲の浸透度の証明です。

また、一定の世代では、PSP専用ゲームソフト「ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団『ボクと秘密の地図』」でもテーマソングとして利用されており、こちらのバージョンを歌うのは幸美AMPのボーカル、ゆきみです。さらに、2017年からはサントリーの「アイスジン/アイスウォッカ」CMで近藤自身が歌う替え歌「ジンジラジンにさりげなく」が放送され、新たな魅力を見せています。2019年には、プロボクシングの選手である三代大訓がこの曲を入場曲として使いました。

曲名は小杉理宇造の考案によるもので、収録曲には「ギンギラギンにさりげなく」と「恋のNON STOPツーリング・ロード」があり、両曲とも個性的な仕上がりになっています。

近藤真彦は1981年末の「第32回NHK紅白歌合戦」で自身初の紅白出場を果たし、白組のトップバッターとしてこの曲を披露しました。さらに34年後の2015年、再び紅白でこの曲を歌うことになり、白組のトリを飾る栄誉を手にしました。

この曲は、カバーも多数存在し、斎藤清六、少年隊、TOKIO、グループ魂、GO!GO!7188など、さまざまなアーティストによってアレンジされています。多世代に渡って愛され続ける名曲として、その存在感は今なお色あせることがありません。

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