クアウテモク・ブランコ

クアウテモク・ブランコ・ブラボ（Cuauhtemoc Blanco Bravo, 1973年1月17日 - ）は、メキシコ・メキシコシティ出身の元サッカー選手であり、現在は政治家としてモレロス州知事を務めています。現役時代のポジションはフォワード（セカンドトップ）でした。アステカ最後の王であるクアウテモックにちなんで名付けられました。

経歴

1992年にクラブ・アメリカでプロデビューを果たしました。1995年2月1日にはメキシコ代表デビューを飾り、国際Aマッチ121試合に出場、39得点を記録しました。1998年のワールドカップフランス大会では、韓国戦で「カニばさみ」と呼ばれる独特なテクニックを披露し、ベルギー戦では得点を挙げるなど、メキシコ代表のベスト16進出に大きく貢献しました。

2000年にはスペインのレアル・バリャドリードに移籍しましたが、膝の故障により長期離脱を余儀なくされました。2002年のワールドカップ日韓大会予選では、窮地に立たされたメキシコ代表を救うべく終盤に復帰し、母国を本大会出場に導きました。2007年にはMLS（メジャーリーグサッカー）のシカゴ・ファイアーに移籍し、アメリカでのプレーを経験しました。2010年のワールドカップ南アフリカ大会予選でも、再び苦境に陥ったメキシコ代表を、最終予選の途中で復帰し救いました。

2015年4月21日に現役引退を表明し、同年6月7日に行われたモレーロス州クエルナバカ市の市長選挙で見事当選を果たし、政界へと転身しました。2016年3月には現役に一時復帰し、引退試合として最後の1試合をプレーしました。2018年7月にはモレロス州知事選挙に当選し、同年10月1日に知事として就任しました。

代表歴

1998 FIFAワールドカップ（フランス大会）
2002 FIFAワールドカップ（日韓大会）
* 2010 FIFAワールドカップ（南アフリカ大会）

クアウテモク・ブランコは、その卓越した技術と、メキシコ代表を幾度となく救った勝負強さで、国民的英雄として知られています。引退後は政治家として新たな道を歩み始め、モレロス州の発展に尽力しています。

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