クアンガイ省

クアンガイ省は、ベトナム社会主義共和国の中南沿岸地方に位置する省であり、省都はクアンガイ市です。省の名前にある「Ngãi」は、漢字の「義」に由来する越化漢越音です。

地理

クアンガイ省は、北をクアンナム省、東を南シナ海、南をビンディン省、西をコントゥム省に囲まれた場所に位置しています。首都ハノイからは南に約883km、ホーチミン市からは北に約838km離れています。

歴史

クアンガイ省は、歴史的に日本との関わりも持っています。1946年には、日本人教官の指導のもとでクアンガイ陸軍中学が設立されました。

ベトナム戦争中には、この地で多くの出来事が起こりました。1964年には、アメリカ軍による作戦「Operation Quyet Thang 202」が実施されました。1966年には、韓国軍による「Dien Nien-Phuoc Binh Massacre」と「Binh Hoa massacre」が発生し、多数の民間人が犠牲になりました。1967年には、「Operations Malheur I and Malheur II」といった作戦も行われています。

特に、1968年3月16日に発生したソンミ村虐殺事件は、国際的に広く知られることとなりました。この事件は、ベトナム戦争における残虐行為の象徴として、今もなお語り継がれています。

隣接行政区画

クアンガイ省は、以下の省と隣接しています。

ビンディン省
ザライ省
コントゥム省
クアンナム省

行政区分

クアンガイ省は、以下の1市、1市社、11県によって構成されています。

市
クアンガイ市（Quảng Ngãi / 廣義）：旧ソンミ（山美）村、現在のティンケー（靜溪）村は、元々ソンティン県に位置していましたが、2013年12月12日にクアンガイ市に編入されました。
市社
ドゥクフォー市社（Đức Phổ / 德普）
県
バートー県（Ba Tơ / 波澌）
ビンソン県（Bình Sơn / 平山）
ミンロン県（Minh Long / 明隆）
モードゥク県（Mộ Đức / 慕德）
ギアハイン県（Nghĩa Hành / 義行）
ソンハ県（Sơn Hà / 山河）
ソンタイ県（Sơn Tây / 山西）
ソンティン県（Sơn Tịnh / 山靜）
チャーボン県（Trà Bồng / 茶蓬）
トゥーギア県（Tư Nghĩa / 思義）
リーソン県（Lý Sơn / 理山）：島嶼県

関連項目

ファム・ヴァン・ドン

外部リンク

クアンガイ省政府（ベトナム語）

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