クイーンズゲイト

クイーンズゲイト

概要

クイーンズゲイトは、アメリカのフライング・バッファロー社が制作した対戦型ゲームブック『ロストワールド』の日本版としてホビージャパンから刊行された作品です。多様なブランドのキャラクターが一堂に会するクロスオーバー作品であり、魅力的なストーリーで知られています。この作品の主なテーマは、「異世界への扉であるクイーンズゲイトを通じて、異なる世界からキャラクターが集結する」というものです。

設定は、時代や世界観に縛られないキャラクターたちが共存する自由な世界観が魅力です。また、本書のスタイルはホビージャパンの『クイーンズブレイド』と似た形を取っていますが、それぞれのキャラクターが異世界から来た人物であることを示す工夫がなされています。たとえば、現代の住人であるアリスが登場するページでは、コンピュータを連想させるデザインが採用されています。一方、江戸時代から来た『サムライスピリッツ』のいろはのページでは、巻物や毛筆風の表現が見られます。残念ながら、2012年6月29日を最後に新作の刊行は途絶えてしまいました。

ストーリー

物語は、トレジャーハンターの少女アリスが禁断の扉である“クイーンズゲイト”を開けてしまったことから始まります。この扉の奥からは、様々な世界から集った女戦士たちが登場し、彼女の運命を大きく変えていくのです。アリスは、母親も同じように冒険家であり、彼女が行方不明になった原因を探るため、クイーンズゲイトを目指します。

刊行データ

クイーンズゲイトは、複数のシリーズにわたり展開されています。第1シリーズは2007年11月30日に始まり、以降も様々なキャラクターとのコラボ作品が刊行されました。以下は主要な刊行作品です：

• - 第1シリーズ：

- 門を開く者 アリス ISBN 978-4894256279
- 魔法少女 虹原いんく ISBN 978-4894256286

• - 第2シリーズ：

- 恩を返すもの いろは ISBN 978-4894256972

• - 第3シリーズ：

- 紅の忍 不知火舞 ISBN 978-4894257757

• - 第4シリーズ：

- 運命の子 ディズィー ISBN 978-4894258624

これ以降も様々な作品が続きましたが、2012年には新たなシリーズの発表がなくなっています。

キャラクター

作品には多くの個性的なキャラクターが登場します。主人公のアリスは、異世界から帰ってこない母親を探す中で、数々の冒険を繰り広げていきます。彼女の仲間には、魔法少女虹原いんくや、剣士のいろは、不知火舞など、多彩なキャラクターが揃っており、それぞれが独自のスキルや背景を持っています。特にアリスは、古代文明に関する知識が豊富で、戦闘でも高い能力を発揮します。

小説及びゲーム展開

『クイーンズゲイト』は、2009年3月からメガミ文庫から小説化され、アリスを中心にしたストーリーが展開されています。また、2011年には『クイーンズゲイト スパイラルカオス』というシミュレーションRPGも発売され、前作のキャラクターに新たなキャラクターが加わっています。これにより、クイーンズゲイトの世界はさらに広がり、キャラクターたちの冒険が楽しめるようになっています。

まとめ

クイーンズゲイトは、魅力的なキャラクターと独自の世界観を持つ作品であり、時代を超えた異世界のキャラクターたちが集まる点が大きな特徴です。今後の続編や展開が期待される作品でもあります。

もう一度検索