クイーンズブレイド (漫画)

クイーンズブレイド：多角的に展開する物語群

『クイーンズブレイド』は、ホビージャパン発の対戦型ゲームブックを原点とする、多岐にわたるメディア展開を行っている作品群です。漫画化作品だけでも複数の出版社が関わり、それぞれ独自の解釈やストーリーラインが展開されています。ここでは、各漫画作品の特徴や、原作ゲームブックとの相違点について解説します。

各作品の特徴

クイーンズブレイド -Hide&Seek-

角川書店の『月刊コンプエース』で連載された作品で、作画は南崎いく氏が担当。近衛隊長エリナが姉レイナを探す旅を中心に描かれています。エリナ、ユーミルに加え、オリジナルキャラクターのフロレルが登場します。

エリナ: 名家の子女としての教養を持ち、歴史学にも精通。レイナへの思いが強い反面、依存しやすい一面も。エキドナからその危険性を指摘されています。
エキドナ: レイナの母マリアから後見を頼まれており、エリナに好意を寄せるクローデットを気遣うなど、細やかな一面を見せます。女王暗殺を企てたイルマを救出し、逃亡生活を送ることに。
ユーミル: エリナと出会い、腐れ縁のような関係に。本選でクローデットに敗北後、彼女の部下になることを約束させられます。
フロレル: クローデットがエリナの身を案じてつけた従者。実は女性で、最終話で牙の暗殺者に所属していることが判明します。

クイーンズブレイド REBELLION〜青嵐の姫騎士〜

『月刊コンプエース』で連載された「クイーンズブレイド リベリオン」のコミカライズ。作画は南崎いく氏が引き続き担当しています。アンネロッテを主人公に、エリナの視点も多く描かれています。前作に登場したフロレルも登場。

クイーンズブレイド ストラグル

『電撃黒「マ）王』から『電撃マオウ』へ移行して連載された作品。作画はAstroguyII氏が担当。1話完結型のストーリーで、回ごとにメインとなるキャラクターが変わります。他の作品がアニメ版の設定を踏襲しているのに対し、本作は原作ゲームブックの設定を重視しています。

レイナ: 母親の形見の剣が折れた後、ユーミルの案内で鋼鉄山へ。そこでドワーフ族の王がレイナの母マリアの依頼で打った剣を見つけ、以降使用します。
ニクス: フニクラとの出会いが描かれます。
イルマ: 本戦中にアルドラを暗殺しようとしますが失敗し、石にされてしまいます。
エキドナ: イルマとの師弟関係が強調され、石化されたイルマを救おうとするなど、彼女への愛情が深く描かれています。アルドラに対して強い敵対心を持つ一方、アレインとは犬猿の仲ながらも協力関係を築きます。
アレイン: エキドナを救出し、ノワと共に大会参加資格を剥奪されます。レイナに興味を持ち、エキドナに彼女を鍛えるよう進言。
ノワ: アレインと共にイルマとエキドナの救出を手伝い、大会参加資格を失います。
アルドラ: 準決勝で悪魔の血が暴走し、レイナに倒されます。倒される直前、妹の存在を匂わせる発言をします。

クイーンズブレイド 流浪の戦士

『月刊コミックアライブ』で連載された作品。作画は吉川かば夫氏が担当。アニメ版の設定をベースにしていますが、リスティが負傷によりクイーンズブレイド本選に参加しないなど、一部設定が異なります。

リスティ: クローデット（に変身したメローナ）との戦いで重傷を負い、本選には参加しません。
イルマ: アルドラへの忠誠心が強く、記憶喪失になったアルドラを見逃します。
アルドラ: デルモア消滅後、急成長し外見が変化。記憶喪失状態になります。

クイーンズブレイド リベリオン：ZERO

『コミック・ダンガン』で連載された作品。「クイーンズブレイド リベリオン」の美闘士達一人ひとりのキャラクターをクローズアップした内容です。

ナナシの転生クイーンズブレイド

『ファイアCROSS』で連載された縦読みカラーマンガ。アニメ「クイーンズブレイド伝説」のファンである多々野菜々子が、過労死後に「クイーンズブレイド伝説」とそっくりの世界に転生する物語。

まとめ

『クイーンズブレイド』の漫画作品は、それぞれが異なる設定やストーリーを持ち、多様な魅力にあふれています。原作ゲームブックやアニメ版との相違点に着目することで、より深く作品を楽しむことができるでしょう。

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