クイーン・オブ・ザ・リング王座

クイーン・オブ・ザ・リング王座

クイーン・オブ・ザ・リング王座は、かつてJDスター女子プロレスが管理・認定していた女子プロレスの王座です。この王座は、その歴史の中で何度かの変遷を経て、現在では事実上封印された状態となっています。以下に、その詳細な歴史と歴代王者について解説します。

歴史

この王座の起源は、2000年にまで遡ります。当時、JDスターの前身である吉本女子プロレスjd'が、BSジャパンで放送される番組「ジャンヌ・ダルクへの道〜格闘美宣言〜」の開始に合わせて、BSジャパン認定クイーン・オブ・ザ・リング王座を創設しました。初代王座決定トーナメントは同年11月26日にjd'東京で開催され、ザ・ブラディーが初代王者となりました。

2003年3月29日、「ジャンヌ・ダルクへの道〜格闘美宣言〜」の放送終了に伴い、王座の名称はBSジャパン認定の冠が外れ、単にクイーン・オブ・ザ・リング王座となりました。しかし、2004年4月29日、当時の王者であった武藤裕代がJDスターを退団したため、王座は空位となり、事実上封印されることとなりました。

その後、王座が再び脚光を浴びることになるのは、2015年のことです。BSジャパンでJDスターの中継を担当していた平山陽氏が、王座復活に向けて尽力しました。当時、JDスターの権利は平山氏が勤務していたスポーツパル・インターナショナルに移っており、同社の代表である宮田光昌氏と協議が行われました。宮田氏は、「かつて存在したベルトを眠らせておくのではなく、再び脚光を浴びさせる方が女子プロレス界のためになる」という考えから、王座の復活を認めました。また、コミッショナーには、元JDスター所属選手で平山氏の妻であるMARU氏が就任しました。

2015年3月15日、平山氏のプロデュースによる「かしま元気プロジェクト」主催興行「新・紅の鹿伝説第一章 アントライダー!聖地見参!さよなら!鹿島町立体育館」高松緑地公園体育館大会にて、第11代王座決定戦が開催され、アントレディが勝利し、第11代王者となりました。しかし、この復活劇も束の間、防衛戦が行われることなく、王座は再び空位となり、事実上封印状態となってしまいました。

歴代王者

BSジャパン認定クイーン・オブ・ザ・リング王座

初代：ザ・ブラディー

クイーン・オブ・ザ・リング王座

第2代：阿部幸江
第3代：輝優優
第4代：闘獣牙Leon
第5代：浜田文子
第6代：闘獣牙Leon
第7代：輝優優
第8代：ファング鈴木
第9代：闘獣牙Leon
第10代：武藤裕代
* 第11代：アントレディ

脚注

この王座は、その短い歴史の中で、女子プロレス界の変遷を象徴するような存在でした。一度は封印されながらも復活を遂げ、再び沈黙するという波乱に満ちた軌跡は、多くのプロレスファンに記憶されていることでしょう。今後、この王座が再び日の目を見ることはあるのか、注目されます。

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