クッキーズ (アメリカ合衆国の女性グループ)

クッキーズ (The Cookies)

クッキーズは、1950年代から1960年代にかけて活躍したアメリカのリズム・アンド・ブルース系ガール・グループです。そのストーリーは1954年、ニューヨーク市ブルックリン区で始まりました。オリジナルメンバーであるドロシー・ジョーンズ、エセル・ダーリン・マクレア、ビューラー・ロバートソンから成るグループは、早くからジュークボックスのヒットに貢献します。

1956年にはマージー・ヘンドリックスがロバートソンに代わって参加し、グループのスタイルが進化。アトランティック・レコードにおけるセッションを通じて、レイ・チャールズと出会い、彼のバックボーカルを務めるようになりました。その後、マクレアとヘンドリックスは1958年にレイレッツの結成にも関与します。

2期メンバー編成

1961年、ドロシー・ジョーンズが新しくアール＝ジーン・マクレア（ダーリンの妹）と、別の従姉妹マーガレット・ロスを迎え、新たな編成が誕生します。この新しいクッキーズは、ソロ活動も行ないながら、他のアーティストのバックアップをし続け、大成功を収めます。

ニール・セダカのヒット曲「悲しき慕情」や「ドリーマー」にも参加し、さらにはカル・キングとジェリー・ゴフィンのもとでデモ音源をレコーディングしました。また、リトル・エヴァの「ロコ・モーション」のバックボーカルとしても活動し、その人気を博します。

1963年の最大のヒット曲である「Don't Say Nothin' Bad (About My Baby)」は、ビルボード誌のR&Bチャートにおいて最高3位、ポップチャートでは最高7位にランクインしました。1962年の「チェインズ」は、後にビートルズにカバーされ、名曲としての地位を確立しました。

グループの変遷

アール＝ジーン・マクレアは1965年にグループを去りますが、クッキーズは変名で活動を続けました。マーガレット・ロスがリードボーカルを務める新たな編成で、様々なレーベルからレコーディングを行ないました。サウンドの多様性を広げる中で、当初のメンバーたちが再集結することもありました。

1967年4月にはトークンズのプロデュースのもと、最後のレコードがリリースされました。この時、エセル・ダーリン・マクレアが再び参加しました。その後、クッキーズは各メンバーのソロ活動や他のグループとの共演を続けながらも、時折レトロな音楽性を感じさせました。

ドロシー・ジョーンズは2010年に他界しますが、マーガレット・ロスは名をマーガレット・ウィリアムズと改め、新しいバックアップシンガーとともにクッキーズとしての活動を続けています。彼女は現在でもツアーを行っており、当時の名曲を蘇らせています。

メンバーの紹介

• - ドロシー・ジョーンズ: 1954-1958, 1961-1967
• - エセル・ダーリン・マクレア: 1954-1956, 1964-1967
• - ビューラー・ロバートソン: 1954-1956
• - マージー・ヘンドリックス: 1956-1958
• - アール＝ジーン・マクレア: 1961-1964
• - マーガレット・ロス: 1961-1967

主要なディスコグラフィ

• - **

もう一度検索