クライモリ

クライモリ (Wrong Turn)

『クライモリ』は、2003年に公開されたアメリカとドイツ合作のホラー映画です。ロブ・シュミットが監督を務め、デズモンド・ハリントンとエリザ・ドゥシュクが出演しています。SFXスタッフのスタン・ウィンストンが制作を手掛け、スティーブン・キングが年間ベストワン映画に挙げるなど、公開当時大きな話題となりました。R-15指定。

その後、シリーズ化され、6作目まで制作されました。さらに、第1作の脚本を担当したアラン・B・マッケルロイが再び脚本を手掛けたリブート版が2021年に公開されています。

あらすじ

医学生のクリスは、急用でウェストバージニア州の田舎道を車で走っていました。しかし、事故による渋滞に巻き込まれ、やむなく裏道へ。道に迷ったクリスは、ハイキングに来ていた若い男女グループと衝突事故を起こしてしまいます。彼らは、ジェシー、カーリー、フランシーンの3人の女性と、その恋人であるスコットとエヴァンの5人組でした。携帯電話が通じず、助けを呼べない状況の中、クリスとジェシー、カーリー、スコットの4人は、助けを求めて近くの民家を探すことに。

しかし、その民家は異様な雰囲気に包まれており、中には人の臓器と思われるものが保存された冷蔵庫がありました。住民が帰ってくる前に逃げ出そうとするも、見つかってしまい、山奥へと追いかけられることに。逃げる途中、仲間たちは次々と犠牲となり、クリスとジェシーの2人は、生き残りをかけて狂気の殺人一家に立ち向かうことになります。

シリーズ作品

クライモリシリーズは以下の通りです。

第1作（2003年） - クライモリ
第2作（2007年） - クライモリ デッド・エンド
第3作（2009年） - クライモリ デッド・リターン
第4作（2011年） - クライモリ デッド・ビギニング
第5作（2012年） - クライモリ デッド・パーティ
第6作（2014年） - クライモリ デッド・ホテル

リブート版

2021年には、アラン・B・マッケルロイが脚本を手掛けたリブート版『クライモリ』が公開されました。ただし、リブート版はオリジナルシリーズとは物語の内容が大きく異なり、食人一家は登場しません。

評価

レビュー収集サイトRotten Tomatoesでは、83件のレビューに基づき、43%が肯定的な評価を下し、平均点は10点満点中4.22点となっています。Metacriticでは、17件の評価に基づき、100点満点中32点という評価を受けています。

影響

ライターの氏家譲寿は、本作がヒルビリーホラー復活のきっかけを作った作品であると指摘しています。残酷描写がホラーファンの心をつかみ、『テキサス・チェーンソー』などのリメイクも行われるようになったと分析しています。

関連作品

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