クライ・マッチョ

クライ・マッチョ (Cry Macho)

『クライ・マッチョ』は、2021年に公開されたアメリカのネオウェスタンドラマで、クリント・イーストウッドが監督、主演を務めています。本作は、1971年にN・リチャード・ナッシュが執筆し、1975年に出版された小説を元に製作されており、ニック・シェンクとともに脚本を手がけました。

映画の概要

物語は、元ロデオスターの老人、マイク・マイロがメインキャラクター。彼はメキシコに住む少年ラフォを父の元へ連れて行く任務を受け、高額な報酬を目指してアメリカを出発します。映画は、アメリカ・テキサスからメキシコシティに至る旅を描き、二人の関係が徐々に深まっていく様子が語られます。

ストーリー

1978年、マイク・マイロはかつての栄光を失い、ただの馬の調教師として生計を立てていました。ある日、牧場主のハワードから依頼され、彼の息子ラフォをメキシコから連れ戻すことになります。ラフォは、母親のもとで不適切な生活を送っており、特に母親の酒乱な言動が彼に与える影響が大きかった。マイクは少年と共に旅をしながら、彼の成長と自分自身の再生を描いていきます。彼らの旅は決して順調ではなく、様々な困難が二人を襲い、特にレタという名の母親は息子の誘拐を警察に通報し、騒動を引き起こします。

企画の経緯

この映画は、ナッシュが以前から映画化を希望していた作品であり、彼の死後も映画化の機会はなかなか訪れませんでした。最初に試みられたのは1988年で、イーストウッドに出演を打診しましたが、彼は若すぎるとして断ります。その後も数回主演俳優が変更されることがありましたが、最終的にはイーストウッド自身が監督と主演を受け持つことになりました。彼は、COVID-19パンデミックの影響を受けつつも、2020年に撮影を完了します。

公開と評価

映画は2021年9月17日に劇場公開され、その際にHBO Maxでも配信されました。公開後、映画はそれなりの評価を得、自身の作品に共感や懐かしさを感じる観客の支持を受けました。イーストウッド自身も本作について、人生をやり直す男の物語であると語っています。批評家からは映画の音楽や舞台背景が評価されており、イーストウッドの演技も注目されました。

キャスト

マイク・マイロ: クリント・イーストウッド（声：多田野曜平）
ラフォ: エドゥアルド・ミネット（声：石橋陽彩）
ハワード: ドワイト・ヨアカム（声：安原義人）
マルタ: ナタリア・トラヴェン（声：滝沢ロコ）
* レタ: フェルナンダ・ウレホラ（声：佐古真弓）

結論

『クライ・マッチョ』は、自らの道を見つけるために旅に出る老人と、彼に影響を受け成長していく少年の物語です。イーストウッドが主演することで、世代間の絆や責任をテーマにした深いメッセージを伝える作品に仕上がっています。

もう一度検索