多田野曜平

多田野 曜平（ただの ようへい）

多田野曜平は、1962年3月10日生まれの日本の俳優及び声優で、福岡県北九州市出身です。彼はテアトル・エコーに所属し、多様なキャラクターを演じることで知られています。

経歴

彼は小学生の頃から将来の進路として「俳優になりたい」と漠然と考えていました。その思いが本格的に芽生えたのは高校を卒業した後です。彼は日活芸術学院の監督コースに在籍した後、1981年に琉球大学に進学、小劇場「沖縄ジァンジァン」に参加し演技の道を歩み始めます。大学卒業後はトヨタ自動車に就職し、セールスマンとしてのキャリアをスタート。しかし、俳優としての夢を諦められず、リンガーハットに転職し上京するも、半年で辞職し勢力的に劇団を巡る日々を送ります。

1988年、友人の勧めでテアトル・エコー附属養成所に入所。1990年にはテアトル・エコーの研究生として受け入れられ、94年に準劇団員、2000年には劇団員となります。声優としては1993年に『聖者の眠る街』の吹き替えでデビューを果たします。それ以降、主に吹き替えに従事していましたが、2006年以降はアニメ制作にも多数参加し、幅広いジャンルの作品で活躍しています。

2019年2月27日からは、北九州市の観光大使に任命されています。

人物・エピソード

多田野は独特で幅広い役柄を演じることで評価されています。彼自身の言葉によると、「チビ、ハゲ、小動物、エイリアン」といった特異なキャラクターの役が多いとのこと。特にディズニー作品への出演歴が豊富です。また、同じ劇団テアトル・エコーの先輩である二見忠男に似ていることが入団の際の合格理由になり、舞台でも彼の役を継承しています。声質に関しては、もう一人の先輩山田康雄に似通った部分が多く、彼の後任や代役も務めています。

彼は『スター・ウォーズ 反乱者たち』以降、故永井一郎の後任としてヨーダ役を担当しています。また、『キングダム ハーツIII』では肝付兼太の後を受けてジミニー・クリケット役を演じるなど、幅広い活躍を遂げています。

声優としての道を本格的に進むきっかけは、同じ劇団内に声優活動を行う役者が多数いたことからでした。入団時の仲間たちの声質が子供時代から耳に馴染むものばかりで、感激したとのことです。彼が愛する言葉は「謙虚に、つつましく」です。

2009年、多田野はクリント・イーストウッド作品の吹き替えを代行し、その声が山田康雄に雰囲気が似ていると評されたことから大役に抜擢されました。彼は自身のイーストウッド役への挑戦を「夢が叶った」と語り、全力で山田さんへのリスペクトをもって演じているそうです。

代表作

多田野曜平は、テレビアニメや劇場アニメ、ゲームなど多岐にわたるメディアで様々な役を演じてきました。例えば、人気アニメ『NARUTO』や『ONE PIECE』、さらにはディズニーの『ミニオンズ』や『モンスターズ・ユニバーシティ』など、幅広い役柄で彼を聴くことができます。

さらに、近年では新作アニメ『進撃の巨人』や『SPY×FAMILY』など、人気作への出演が続いており、多才な彼の演技力に注目が集まっています。多田野曜平は、その活躍を通じて日本のエンターテイメント界で確固たる地位を築いている俳優・声優です。

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