クラウンプライド

クラウンプライド：王冠を冠する競走馬の軌跡

2019年5月4日生まれの競走馬、クラウンプライド。その名は「王冠の誇り」を意味し、その名に相応しい華々しい競走生活を送っています。社台ファームで生産されたクラウンプライドは、1歳時に1500万円で販売され、新谷功一厩舎に入厩。当初は芝での活躍も期待されていましたが、調教の感触からダートでのデビューが決定しました。

2歳時の活躍：才能の開花

2021年10月、デビュー戦を6馬身差で圧勝すると、続くもちの木賞でも3馬身差の圧勝劇で2連勝。この活躍から、早くもUAEダービー遠征の可能性が検討され始めました。アメリカクラシック三冠競走への登録も行われており、その潜在能力の高さを伺わせます。

3歳時：UAEダービー制覇とケンタッキーダービー挑戦

3歳初戦のヒヤシンスステークスでは出遅れが響き6着に終わりますが、UAEダービーへの挑戦を予定通り決行。ダミアン・レーン騎手とのコンビで、逃げ粘るサマーイズトゥモローを交わして見事優勝。日本調教馬としてラニ以来2頭目となる快挙を達成しました。この勝利は、新谷功一調教師とレーン騎手にとっても、それぞれ重賞初勝利、ドバイでの初勝利という大きな意味を持つものとなりました。

続くケンタッキーダービーには、クリストフ・ルメール騎手を鞍上に迎え挑戦。しかし、レースは先行馬不利の展開となり、13着と大敗を喫しました。

帰国後は、日本のダートグレード競走に参戦。日本テレビ盃、JBCクラシック、チャンピオンズカップと、いずれも2着という惜しい結果に終わりました。

4歳時：中東遠征とコリアカップ連覇

4歳初戦はサウジカップに出走し5着。続くドバイワールドカップでも5着と、中東遠征は悔しい結果に終わりました。しかし、その後参戦した帝王賞では2着と健闘を見せます。そして、韓国のコリアカップに招待され、圧倒的な強さで初勝利を収めました。続く2024年のコリアカップでも連覇を達成。10馬身差という圧勝劇は、その実力の高さを改めて証明しました。しかし、同年12月のチャンピオンズカップでは11着と低迷。

5歳時：サウジカップ挑戦と今後の展望

5歳となった2024年には、再びサウジカップに挑戦。しかし、9着と結果を残せず、今後の活躍に期待がかかります。クラウンプライドの血統には、フローラルカップやロジータ記念を制したエミーズパラダイス、福島記念を制したホウオウエミーズといった活躍馬が名を連ねており、その血統背景も注目に値します。

クラウンプライドの競走生活は、その才能と、それを支える関係者の努力によって彩られています。UAEダービー制覇、コリアカップ連覇など、数々の栄光を掴んだクラウンプライドの今後の活躍に、引き続き注目していきましょう。 その強靭な精神力と卓越した才能は、多くの競馬ファンの心を掴み、日本の競走馬の歴史に新たな1ページを刻みました。今後のレースでも、クラウンプライドの走りから目が離せません。

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