クリス・カーター (1965年生のワイドレシーバー)

クリス・カーターは、1965年11月25日生まれ、オハイオ州トロイ出身のアメリカンフットボール選手です。現役時代はワイドレシーバーとして活躍しました。

オハイオ州立大学でカレッジフットボールをプレーした後、1987年のNFL補完ドラフトでフィラデルフィア・イーグルスに4巡目で指名され、NFL入りを果たしました。しかし、ルーキーイヤーは目立った活躍ができず、2年目から徐々に頭角を現し、先発の座を掴みかけていた4年目のシーズン開幕前に、突然イーグルスから解雇されてしまいます。

解雇の原因は薬物依存症でした。しかし、カーターはこの解雇がきっかけで薬物依存症から脱却できたと語り、解雇したコーチに感謝の意を示しています。人生のどん底から這い上がったエピソードと言えるでしょう。

1990年シーズン開幕前、カーターはミネソタ・バイキングスと契約し、人生を好転させます。バイキングスでは12年間プレーし、その間に8年連続でプロボウルに選出されるなど、NFLを代表するレシーバーとして活躍しました。また、バイキングスのレシービング記録のほとんどを更新する偉業を達成しています。

2001年シーズン終了後、サラリーキャップの問題もあり、バイキングスとの契約を延長することができませんでした。2002年シーズン途中にはマイアミ・ドルフィンズに加入し、そのシーズン終了後に現役を引退しました。

カーターは、1990年代オールディケードチームに選出され、2013年にはプロフットボール殿堂入りを果たしました。バイキングス時代の背番号「80」は、チームの永久欠番となっています。



人物

カーターには2人の子供がいます。娘のモンテレイは慈善活動家として社会に貢献しており、息子のデュロンはアメリカンフットボール選手で、ディフェンシブバックとして活躍しています。アスリートの血は息子にも受け継がれているようです。

カーターは優れたレシーバーでしたが、一方でチームの和を乱す一面もあったようです。2001年シーズンのシカゴ・ベアーズとの開幕戦では、新人QBダンテ・カルペッパーやQBコーチに対して感情的に怒りをぶつける場面が目撃されています。完璧な選手というわけではなかったようです。



クリス・カーターは、その才能と波乱万丈な人生で、多くのファンを魅了したNFLのレジェンドと言えるでしょう。

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