クリス・ディマルコ

クリス・ディマルコは、1968年8月23日生まれ、ニューヨーク州ハンティントン出身のアメリカ人プロゴルファーです。彼はメジャー大会での優勝争いの常連として知られ、その実力は世界的に認められています。特に、2004年の全米プロゴルフ選手権、2005年のマスターズ、2006年の全英オープンでは、いずれも2位という成績を残しており、メジャータイトルに非常に近い存在でした。

彼のゴルフキャリアは1990年にプロ入りしたことから始まりました。当初はPGAツアーの下部組織であるナイキ・ツアーで経験を積み、1994年にPGAツアーに参戦。しかし、初期の段階ではシード権を維持するのに苦労し、1996年末にはQスクールに落ち、1997年には再びナイキ・ツアーでプレーすることになりました。しかし、1998年にはPGAツアーに復帰し、2000年には「SEIペンシルベニア・クラシック」でPGAツアー初優勝を果たしました。

ディマルコが世界的な注目を集めるようになったのは、2001年のマスターズでの活躍がきっかけでした。予選ラウンド2日間を首位で通過しましたが、決勝ラウンドでスコアを落とし、最終的には10位タイで終わりました。その後、同年10月の「ビュイック・チャレンジ」ではデビッド・デュバルとのプレーオフを制し、ツアー2勝目を挙げました。さらに、2002年の「フェニックス・オープン」では、日本の横尾要選手を1打差で振り切り、ツアー3勝目を飾りました。彼のPGAツアー優勝は、このフェニックス・オープンで途絶えているものの、その後も多くの大会で優勝争いに加わり、世界ランキングでも上位を維持しました。2006年には欧州ツアーの「アブダビ・ゴルフ選手権」で優勝し、国際的な舞台でもその実力を示しました。

ディマルコのゴルフキャリアにおけるハイライトの一つは、メジャー大会での数々の惜敗です。2004年の全米プロゴルフ選手権では、ビジェイ・シン、ジャスティン・レナードとのプレーオフの末、2位タイ。2005年のマスターズでは、最終ラウンドでタイガー・ウッズと並びましたが、プレーオフで再び敗れました。2006年の全英オープンでは、優勝したウッズに2打及ばず、メジャー大会で3度目の2位となりました。また、2005年の世界ゴルフ選手権「アクセンチュア・マッチプレー選手権」でも、決勝でデビッド・トムズに敗れ準優勝となっています。

ディマルコは、独特なクローハンド・グリップのパターを使用することでも知られています。彼のパッティングスタイルは多くのゴルファーに影響を与え、注目を集めました。

主な優勝歴

PGAツアー: 3勝
欧州ツアー: 1勝
ナイキツアー: 1勝
その他優勝: 2勝 (2002年、2005年CVSチャリティクラシック)


クリス・ディマルコは、その卓越したゴルフ技術と、数々の惜敗にもめげず挑戦し続ける姿勢で、多くのゴルフファンから愛される選手です。彼の今後の活躍も期待されています。

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