クリス・パボーネ

クリス・パボーネ：リングを去り、教壇へ

クリス・パボーネ（Kris Pavone）は、1980年5月2日生まれのアメリカ合衆国のプロレスラーです。オハイオ州ヤングスタウン出身で、WWEではケイレン・クロフト（Caylen Croft）のリングネームで知られていました。

プロレスラーとしての軌跡

パボーネはダニー・デイビスとニコラス・ディンスモアからレスリングの指導を受け、2001年にプロレスデビューを果たしました。インディ団体やOVW（Ohio Valley Wrestling）のトライアウトを転戦し、2003年にWWEと育成契約を結び、OVWに所属することになります。

OVWではクリス・ケイジのリングネームで活動し、タンク・トーランド（後のジェームズ・ディック）やマイク・ミザニン（後のザ・ミズ）らとタッグ戦線で活躍しました。OVW南部タッグチーム王座を合計4回獲得し、2004年にはマット・モーガンからOVWヘビー級王座を奪取するなどの実績を残しました。

トーランド、ミザニン、CMパンクらとWWEのダークマッチに何度か出場しましたが、昇格には至らず、2006年3月19日にWWEを解雇されます。その後はROHなどのインディ団体に参戦し、経験を積みました。

2008年、パボーネは再びWWEと契約し、FCW（Florida Championship Wrestling）に送られます。この際、リングネームをケイレン・クロフトに改めました。2009年からはトレント・バレッタとデュード・バスターズを結成。後にカート・ホーキンスも加入し、ヒールユニットとしてFCWのタッグ戦線を盛り上げました。

2009年12月、バレッタと共にWWEに昇格し、ECWでデビューを果たします。当初はジョバー（相手役）としての試合が多かったものの、ヨシ・タツにシングル戦で敗れたことをきっかけに、ゴールダストを巻き込んだ抗争を開始しました。2010年2月9日には、ヨシ・タツ、ゴールダスト組とWWE統一タッグ王座の挑戦権をかけて戦いましたが、敗れています。

ECWの番組終了に伴い、SmackDown!へ移籍し、WWEでもデュード・バスターズとして活動しました。しかし、移籍後はジョバー的な役割が多くなり、連敗が続きました。2010年7月29日放送のWWE・スーパースターズでクリス・マスターズからピンフォールを奪い、ようやく連敗をストップさせています。

9月には、スーパースターズでトレント・バレッタと共にベビーフェイス（善玉）として登場し、カート・ホーキンス、ヴァンス・アーチャー組に勝利しました。ベビーフェイス転向後はWWE・スーパースターズやバックステージでのコミカルな役割を担っていましたが、2010年11月19日に解雇が発表されました。

セカンドキャリア

WWE解雇後、パボーネは小学校の教師として勤務しています。リングを去り、教壇に立つという異色の転身を遂げました。

得意技

DDT

獲得タイトル

FCWフロリダタッグチーム王座：2回（w / トレント・バレッタ、カート・ホーキンス）
OVWヘビー級王座：1回
OVW南部タッグチーム王座：4回（w / タンク・トーラント 3回、マイク・ミザニン 1回）

入場曲

Semisweet Symphony
Anthem
Mashed Metal
The Chase - 現在使用中

その他エピソード

ECWで、ヨシ・タツがゴールダストに日本語を教えるというスキットにトレント・バレッタと共に乱入し、「次期WWEタッグ王者は日本語で何と言うんだ？」「お前らもドリーマーと一緒に引退しろ」などとからかったところ、ゴールダストに「お前らが言うな！新弟子！」と日本語で一喝されたというエピソードがあります。
最初の契約からWWE昇格に6年以上を要した遅咲きのレスラーでした。
* MTVで放送されているサイレント・ライブラリー（ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!のサイレント図書館と同一内容）の2011年3月28日放送においてWWEチームとしてドルフ・ジグラーやJTGらとともに登場しました。パボーネ自身は放送時においてすでにWWEを解雇されていたため、2010年11月19日以前に収録されたものと思われます。

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