クリソライト (競走馬)

クリソライト (Chrysolite)

クリソライトは日本の競走馬として多くの競馬ファンに愛された存在です。主な成績には、2013年のジャパンダートダービーや2014年の日本テレビ盃、そして5年間にわたりダイオライト記念を勝利したことが挙げられます。彼の名は宝石の一種であるペリドットの別称から名付けられました。特に、父であるゴールドアリュールも同レースを制覇しており、親子制覇が達成されました。

経歴

デビュー前

クリソライトは、北海道勇払郡安平町のノーザンファームにて生産されました。彼は一口馬主法人であるキャロットファームが所有しており、総額3000万円で出資者を募集しました。厩舎には栗東トレーニングセンターの音無秀孝厩舎があたりました。

2歳（2012年）

クリソライトは、2012年7月7日に中京競馬場でダート1400mの新馬戦に出走しました。序盤は中団を追走しつつも、後半の伸びを見せたものの、先に行ったアップトゥデイトに2着に惜敗しました。ただし、その後の阪神競馬場での未勝利戦では2着に5馬身差をつけて勝利。次のレースでは何度か1番人気に推されたものの、僅差で2着が続きました。

3歳（2013年）

3歳となったクリソライトは、1月の黒竹賞でまたしても2着。休養を挟んだ後、阪神の500万下を圧勝し、京都の昇竜ステークスでも勝利。続くジャパンダートダービーにおいては、レース序盤から先頭に立ち、見事に勝利をつかみました。しかし、その後の多くのレースでは思うようにいかず、連対記録は9戦で途絶えました。

4歳（2014年）

4歳シーズンはマーチSから始まりましたが、実力を発揮できずに惨敗。その後、徐々に回復の兆しは見えつつも、何度かのレースで苦しむ時期が続きました。9月の日本テレビ盃で久しぶりに勝利し、重賞2勝目を達成したものの、その後は大きなレースでいい結果を出せず、全体的には苦しい一年となりました。

5歳（2015年）

2015年にはダイオライト記念に出走し、2周目の向正面で先頭に出る姿を見せ、見事に優勝。重賞3勝目を手にしました。この勝利はクリソライトの復活を印象づけるものでした。

6歳（2016年）

この年には新設されたコリアカップで優勝し、初代の勝者となりました。この勝利は彼のキャリアにおける重要なマイルストーンとなりました。

7歳（2017年）

翌年はダイオライト記念に再出走し、史上初の3連覇を達成。しかし、その後の出走では怪我が影響し、長期休養に入ることになりました。

8歳（2018年）

クリソライトは2018年11月に競馬界に復帰しましたが、結果は芳しくなく、続くレースでも苦しみました。そして2019年にはJRA競走馬登録が抹消され、韓国で種牡馬として新たなキャリアを始めることになりました。

種牡馬時代

2019年からは韓国のチサンファームで種牡馬として活躍し、多くの繁殖牝馬に種付けを行いました。彼は新たな世代を育成し、次世代の未来を誓った競走馬としての新たな一歩を踏み出しました。

クリソライトの血統にも注目が集まり、彼の半妹には2015年エリザベス女王杯を制したマリアライト、また全弟にはジャパンダートダービーなどで多くの賞を受賞したクリソベリルがいます。いわば、競走馬としての血脈が引き継がれているのです。

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