クリント・フレイジャー

クリント・フレイジャー：レッドサンダーの軌跡

クリント・ジャクソン・フレイジャー（Clint Jackson Frazier）は、1994年9月6日生まれ、アメリカ合衆国ジョージア州ディケーター出身のプロ野球選手です。現在は、アトランティックリーグのチャールストン・ダーティーバーズに所属しています。そのプレースタイルから「レッドサンダー」の愛称で親しまれています。

プロ入りと下積み時代

2013年のMLBドラフトで、クリーブランド・インディアンスから1巡目（全体5位）という高い評価を受けてプロ入りを果たしました。ルーキーリーグでのデビュー後、A級、A+級と着実にステップアップ。2015年にはA+級で打率.285、16本塁打、72打点、15盗塁と、攻守にわたって高いポテンシャルを示しました。オフにはアリゾナ・フォールリーグにも参加し、経験を積みました。

2016年にはAA級とAAA級でプレー。オールスター・フューチャーズゲームにも選出され、将来を嘱望される存在となりました。

ヤンキースでのメジャーデビュー

2016年7月、アンドリュー・ミラーとのトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍。2017年7月1日にメジャーデビューを果たし、その試合で初安打と初本塁打を記録するという鮮烈なデビューを飾りました。しかし、その後は脳震盪による故障など、度重なるアクシデントに見舞われ、なかなか安定した出場機会を得られませんでした。

カブス、ホワイトソックスでの挑戦

2021年オフにヤンキースを自由契約となった後、2021年12月にシカゴ・カブスと契約。2022年は19試合に出場しましたが、期待されたほどの活躍はできず、シーズン途中にマイナー契約に。その後FAとなり、2023年にはシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結びました。AAA級では好成績を残しメジャー昇格を果たしましたが、再びマイナー降格となり、同年オフにFAとなりました。

独立リーグでの再出発

2024年5月、アトランティックリーグのチャールストン・ダーティーバーズと契約し、独立リーグで再出発を図ることになりました。

プレースタイル

最大の武器は、驚異的なバットスピードから繰り出されるパワーです。守備、走塁、肩も平均以上のレベルにあり、総合力の高い選手と言えます。一方で、変化球への対応や三振の多さが課題とされています。

クリント・フレイジャーは、その恵まれた才能と不屈の精神で、幾多の困難を乗り越えてきました。独立リーグでの活躍を足がかりに、再びメジャーの舞台へ返り咲くことができるのか、今後の彼の活躍に注目が集まります。

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