クリールパッション

クリールパッション：情熱の軌跡

2005年3月1日生まれのクリールパッションは、日本の競走馬として長く活躍しました。馬名の由来は冠名に「情熱」を組み合わせたものであり、その名の通り、競走生活を通して幾多の困難を乗り越え、輝かしい実績を残しました。

2007年7月、新潟競馬場での2歳新馬戦でデビュー。初勝利はダート戦で飾りました。その後も条件戦で着実に勝ち星を重ね、3歳時には重賞レースであるユニコーンステークスに挑戦するなど、着実にステップアップしていきました。

4歳シーズンにはオープン入りを果たし、エルムステークスで3着入線。年末の師走ステークスではオープン昇格後初勝利を挙げ、更なる飛躍への足掛かりとしました。

5歳シーズンが、クリールパッションにとって大きな転換期となりました。8月のしらかばステークスで勝利を収めると、続くエルムステークスでは、中団からレースを進め、最後の直線で驚異的な末脚を繰り出し、エーシンモアオバー、オーロマイスターを差し切って優勝。念願の重賞初制覇を達成しました。この年はさらにジャパンカップダートにも挑戦し、6着という健闘を見せました。

6歳シーズン以降も現役を続けましたが、エルムステークスでの勝利を超える成果は得られませんでした。それでも名古屋大賞典で3着に入るなど、持ち前の粘り強さでレースを戦い続けました。9歳7月のエルムステークスが最後のレースとなり、5着に敗れた後、10月9日付けで競走馬登録が抹消され、引退しました。

引退後は、生まれ故郷の千代田牧場で乗馬として生活を始め、その後は青森県十和田市の北里大学馬術部へと移籍し、馬術競技馬として活躍の場を移しました。

クリールパッションの血統背景には、祖母コートネイズデイが名馬ブライアンズタイムの全姉であるという事実があります。また、近親には平安ステークス優勝馬ヒラボクキングや佐賀記念優勝馬ヒラボクラターシュなど、活躍馬が数多く存在します。

競走生活を通して、クリールパッションは「情熱」という名の通り、常に全力で走り続けました。そのひたむきな姿は、多くのファンに感動を与え、忘れられない存在となりました。その功績は、競走成績だけでなく、引退後も乗馬として人々に貢献し続けるその姿にも表れています。クリールパッションの物語は、競走馬としての成功だけでなく、その後の第二の人生においても、多くの人々に勇気と希望を与え続けるでしょう。

もう一度検索