クレマチスの丘

クレマチスの丘は、静岡県駿東郡長泉町の愛鷹山中腹に位置する、自然と芸術が調和した文化複合施設です。広大な敷地内には、美術館、文学館、カフェ、ショップなどが点在し、訪れる人に豊かな時間を提供してきました。

ビュフェ・エリア

このエリアは、クレマチスの丘の中核をなす場所です。

ベルナール・ビュフェ美術館：フランス人画家ベルナール・ビュフェの作品を展示しています。創設者である岡野喜一郎氏が収集したコレクションを中心に、ビュフェの多様な表現世界を紹介しています。
井上靖文学館：作家・井上靖の文学世界を展示しています。井上靖は岡野喜一郎氏の旧制沼津中学校の同窓生という縁があり、その文学的足跡をたどることができます。
カフェ&ショップ TREEHOUSE： 休憩やお土産選びに最適な場所です。周囲の自然を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

クレマチスガーデンエリア

かつてはクレマチスの花々が咲き誇っていた庭園エリアですが、現在は閉鎖されています。

チケットセンター： 施設への入場手続きを行う場所です。
クレマチスガーデン： 様々な種類のクレマチスが植えられた庭園でしたが、2023年9月末に閉鎖されました。
IZU PHOTO MUSEUM： 写真専門の美術館でしたが、現在は休館中です。
NOHARA BOOKS： 本、工芸品、雑貨などを扱うショップでしたが、現在は閉店しています。
チャオチャオ： イタリア料理レストランでしたが、現在は閉店しています。
テッセン： 和食・懐石料理レストランでしたが、現在は閉店しています。
ヴァンジ彫刻庭園美術館： イタリアの彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの作品を展示した美術館でしたが、2023年9月末に閉館しました。
カフェ ビオトープガーデン： 自然豊かな環境の中で休憩できるカフェです。

沿革

クレマチスの丘は、1973年のベルナール・ビュフェ美術館と井上靖文学館の開館から始まり、その後、様々な施設が追加されてきました。

1973年11月：「ベルナール・ビュフェ美術館」「井上靖文学館」が開館。
1988年：ベルナール・ビュフェ美術館「新館」が開館。
1996年：ベルナール・ビュフェ美術館「版画館」が増設。
1999年：「ビュフェこども美術館」が併設。
2002年4月：「ヴァンジ彫刻庭園美術館」が開館。
2009年10月：「IZU PHOTO MUSEUM」が開館。
2013年：ベルナール・ビュフェ美術館が開館40周年を迎え、館内をリニューアル。
2023年9月30日：「ヴァンジ彫刻庭園美術館」が閉館、「クレマチスガーデン」が閉園。

交通アクセス

クレマチスの丘へは、以下の方法でアクセスできます。

無料シャトルバス：三島駅北口ロータリー3番乗り場から、無料シャトルバスが運行しています。所要時間は約25分です。
路線バス：三島駅南口から富士急シティバスの駿河平行きに乗車し、クレマチスガーデンで下車します。
車：東名高速道路の沼津ICまたは裾野ICから国道246号線に入り、城山交差点を曲がります。その後、突き当たりを右折し、次の信号を右折します。

クレマチスの丘広域的活用構想案

施設の運営状況の変化に伴い、2021年にはヴァンジ彫刻庭園美術館の運営法人が経営支援または無償譲渡を申し出ましたが、所蔵品の権利関係などから静岡県は事業承継を断念しました。その後、静岡県、沼津市、三島市、裾野市、清水市、長泉町が連携し、2023年7月に「クレマチスの丘広域的活用構想案」を静岡県議会に提示しました。

今後の展望

閉鎖された施設もありますが、クレマチスの丘は、依然として地域にとって重要な文化施設です。今後は、広域的な連携を通じて、新たな価値を創造し、地域活性化に貢献することが期待されています。

外部リンク

ベルナール・ビュフェ美術館
井上靖文学館 - 長泉町公式サイト
クレマチスの丘 (@clematis_no_oka) - X（旧Twitter）
クレマチスの丘 - 公式サイト
ヴァンジ彫刻庭園美術館
IZU PHOTO MUSEUM - 公式サイト
* クレマチスガーデン - 公式サイト

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