クロカミ

クロカミ（Kurokami）

クロカミは、1993年3月25日生まれのアイルランド産サラブレッドで、日本の競走馬および繁殖牝馬として知られています。クロカミは、主な競走成績として1997年に京王杯オータムハンデキャップと府中牝馬ステークスでの勝利を挙げています。これらの勝利により、彼女は優れた素質を持つ馬として評価されました。

競走馬時代

クロカミの競走馬生活は、1996年2月25日に中山競馬場で始まりました。デビュー戦では、その良血の素質を示し、見事に勝ち上がります。その後も彼女は常に上位人気に支持されましたが、時折勝利を逃す場面も見られました。しかし、同年の12月にはターコイズステークスで快勝し、キャリア8戦目でオープンクラスに昇格しました。

1997年の前半には中山牝馬ステークスに初出走すると、ここで1番人気でしたが、残念ながら結果は振るいませんでした。秋になると、クロカミは京王杯オータムハンデキャップでようやく待望の重賞タイトルを獲得。さらに府中牝馬ステークスでも勝利し、重賞連覇を達成しました。

クロカミはその後、エリザベス女王杯やマイルチャンピオンシップでは確勝を期して回避し、阪神牝馬特別では重賞3連勝を狙ったものの、伏兵に敗れ5着となります。1998年6月には安田記念に登録されますが、最終的に出走は叶わず、引退レースとして阪神牝馬特別を前に12月7日に現役を引退しました。

引退後

引退後のクロカミは、シンボリ牧場で繁殖牝馬としての新たな人生を歩み始めます。彼女の最初の産駒であるクロウキャニオンはおおきな実績を残しましたが、重賞を制するような直接の子供は出ませんでした。クロカミは、2014年2月20日に合併症により21歳で亡くなっています。

繁殖成績

クロウキャニオンをはじめ、彼女の産駒には次のような競走馬がいます：

• - キラウエア（2007年産）：昇竜ステークス2着、灘ステークス優勝。
• - ボレアス（2008年産）：ジャパンダートダービー2着、レパードステークス優勝。
• - マウントシャスタ（2009年産）：毎日杯2着、宝塚記念5着。
• - カミノタサハラ（2010年産）：弥生賞優勝。
• - ベルキャニオン（2011年産）：共同通信杯2着、プリンシパルステークス優勝。
• - フォックスクリーク（2015年産）：春興ステークス優勝。
• - ストーンリッジ（2017年産）：きさらぎ賞優勝。
• - ヨーホーレイク（2018年産）：ホープフルステークス3着、日経新春杯優勝。
• - ダンテスヴュー（2019年産）：きさらぎ賞2着。

また、クロカミの産駒は3年連続できさらぎ賞において2着となる珍しい記録を残しました。これらの成績は、クロカミが優れた繁殖牝馬であったことを証明しています。クロカミは日本競馬界において、競走馬としても繁殖牝馬としても大きな足跡を残した存在でした。

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