クロスリバー州

クロスリバー州：ナイジェリアの「人民の天国」

クロスリバー州は、ナイジェリア南東部に位置する州であり、その美しい自然から「人民の天国」という愛称で親しまれています。多様な民族が暮らすこの州は、豊かな文化と歴史を持ち合わせています。

地理

クロスリバー州は、その名の由来ともなったクロス川が西部の州境を流れています。州の北部はベヌエ州、北西部はエボニ州、南西部はアビア州と接しており、東部はカメルーンとの国境となっています。また、南部はビアフラ湾に面し、大西洋に繋がっています。特に東部の国境地帯は、絶滅危惧種であるクロスリバーゴリラの生息地として知られており、自然保護の重要性が認識されています。クロス川右岸の地域は、アクワ・イボン州との間で領有権が争われています。

歴史

クロスリバー州の歴史は、1967年に東部州が分割され、南東州として成立した時に遡ります。当時の州都はカラバルに置かれました。1976年には、クロス川にちなんでクロスリバー州と改称されました。その際、オポボはリバーズ州に移管されています。1987年には、南西部のクロス川右岸がアクワ・イボン州として分離しました。1999年から2007年までドナルド・デュークが知事を務め、その後、2007年5月29日からはリイェル・イモケが知事として州を率いました。

住民と文化

クロスリバー州は、多様な民族が共存する地域です。主要な民族としては、エフィク、ベクワラ、エジャガムなどが挙げられます。これらの民族は、それぞれ独自の言語と文化を持っており、州全体の文化的な豊かさに貢献しています。

言語と宗教

クロスリバー州では、多様な言語が話されています。公用語は英語ですが、各民族がそれぞれの言語を保持し、使用しています。宗教に関しては、住民の大部分がキリスト教徒です。

クロスリバー州は、その美しい自然、多様な文化、そして豊かな歴史を持つ、ナイジェリアの重要な州の一つです。人民の天国という愛称にふさわしい、平和で繁栄した州として、今後の発展が期待されています。

隣接州

ベヌエ州
アクワ・イボム州
アビア州
エボニ州

外部リンク

クロスリバー州政府
Languages Spoken in Cross River State

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