クロノベルト-あやかしびと&BulletButlersクロスオーバーディスク-

『クロノベルト -あやかしびと&Bullet Butlersクロスオーバーディスク-』：時を操る混沌の世界

2008年5月23日、propellerより発売されたPC用アダルトゲーム『クロノベルト -あやかしびと&Bullet Butlersクロスオーバーディスク-』は、『あやかしびと』と『Bullet Butlers』という人気作品の世界観が融合したクロスオーバー作品です。2012年7月26日にはPlayStation Portable版もリリースされ、より多くのプレイヤーにその魅力を届けています。

物語：繰り返される時間と、交錯する運命

ゲームは「かりそめの旅人たち」と「復讐するは神になし」という2つのパートを経て、最終章「クロノベルト」へと繋がります。「クロノベルト」編では、プレイヤーは故意に選択肢をループさせることができますが、死亡回数がカウントされ、一定回数を超えるとバッドエンドを迎えます。

この物語は、『あやかしびと』における如月すずの熾天使薬未使用ルートとセルマ・フォルテンマイヤーのエンディングの後日談という位置づけです。既知のキャラクターたちが新たな舞台で、そして新たな出来事に巻き込まれていく様子が描かれています。

あらすじ

かりそめの旅人たち: あやかしびとの世界、地球にアルフレッド・アロースミスが不思議な鏡「雲外鏡・睡」に導かれ、自身の生きる目的を求めて旅立ちます。
復讐するは神になし: ゴルトロックにあるフォルテンマイヤーの屋敷の倉庫から、少女イチナが現れます。一方、九鬼耀鋼は、氷鷹一奈が生きていることを「雲外鏡・鏡」から知らされ、彼女を殺害しようと動き出します。
クロノベルト: 神沢市、あるいはオセロットシティとも呼ばれるこの異世界では、住民たちが日々殺し合い、殺戮が日常となっています。プレイヤーは、この混沌とした世界の謎を解き明かしていくことになります。

登場キャラクター：二つの世界の邂逅

『クロノベルト』には、両作品からのキャラクターに加え、新規キャラクターも多数登場します。

クロノベルトで初登場の主要キャラクター

雲外鏡・睡（うんがいきょう・すい）: 真経津鏡の失敗作として生まれた妖。異世界の回廊を映す鏡が妖となることで、回廊の住民となる。
雲外鏡・鏡（うんがいきょう・きょう）: 睡が命を分け与えて誕生した、睡の妹のような存在。ゴルトロック生まれのため、妖の力ではなく魔力を使用する。
マグダラ: 聖導評議会の幹部。幼い見た目とは裏腹に、寿命の長いメドラビット種族であるため、実際にはかなり高齢。朽ち果てし神の戦器「惨劇の水晶体（レビスタル・シェラ）」を所持している。
レギオン: ゴルトロックに存在するモンスター。多くの死骸と魂魄が混ざり合って誕生した肉塊。魔力を含む生物を取り込むことで成長する。

『あやかしびと』からのキャラクター

如月双七
如月すず
一乃谷刀子
トーニャ
飯塚薫
一乃谷愁厳
上杉刑二朗
七海伊緒
新井美羽
姉川さくら
愛野狩人
九鬼耀鋼
氷鷹一奈
光念一兵衛
光念輝義
八咫烏
烏天狗
静珠

『Bullet Butlers』からのキャラクター

リック・アロースミス
セルマ・フォルテンマイヤー
ヴァレリア・フォースター
渡良瀬 雪
アルフレッド・アロースミス
アッシュ・ガープリング
ガラ・ラ・レッドウッド
エルネスタ・ディートリッヒ
コゼット・レングランス
ギュスターヴ
ベアトリス
プーキー・フーキー
黒禍の口笛（ベイル・ハウター）
屍に触れし指（ルダ・グレフィンド）

用語と補足

クロノベルト: ゴルトロックの概念。大いなる神（エル・アギアス）が創造した、時間を司る神器。
ドキュメンタリー・オブ・クッキー: オフィシャルHPでダウンロード可能な追加パッチ。九鬼耀鋼に焦点を当てたショートストーリー。
加藤虎太郎: 『あやかしびと』のキャラクターだが、本作には登場しない。ただし、ドラマCD『クロノベルト～Crouching Tiger / Wonderful after～』に収録されたエピソードでは、クロノベルトに召喚される様子が描かれている。

スタッフ

プロデューサー：朱門優
原画：中央東口
シナリオ：東出祐一郎
音楽：ファクトリーノイズ&AG　Antistar

本作は、複数の作品の世界観が複雑に絡み合い、魅力的なキャラクターと重厚なストーリーが展開する、奥深いゲームとなっています。

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