クールス

クールス（COOLS）

クールス（COOLS）は、日本のロックバンドとして1975年に誕生しました。これまでの活動は40年以上にわたり、音楽やファッションにおいて独自のスタイルを貫いてきました。メンバーには、元俳優の舘ひろしや岩城滉一、さらにはジェームス藤木など、さまざまなジャンルで活躍する有名人が名を連ねています。彼らの影響を受けたアーティストとしては、BUCK-TICKや藤井フミヤなどがおり、その影響力は広範囲にわたります。

バンドの起源と初期の活動

クールスの起源は、六本木のダイナー形式のハンバーガー屋にさかのぼります。そこで働いていた水口晴幸が、バイク好きの仲間たちと出会い、次第に彼らの間で「クールス」と呼ばれるバイクチームが自然に誕生しました。このバンドの始まりは、すべてバイクチームのメンバーからスタートしています。当初はそのファッションと成り立ちから、「不良」というイメージを強く打ち出し、多くのファンを惹きつけました。

最初のコンサートでは、ファン層が暴走族という異色な状況もありました。1975年4月に行われた矢沢永吉のキャロル解散コンサートでは親衛隊として活動し、これが彼らにとって大きな注目を集めるきっかけとなりました。

バンドの構成と音楽スタイル

クールスの初期メンバーは、リーダーの舘ひろし、そして水口、村山、ジェームスなどが名を連ね、彼らの音楽スタイルは、アメリカン・ロックンロールに大きく影響されていました。特に、舘はアメリカのロックバンド「シャ・ナ・ナ」を手本にしていました。

代表曲にはシングル「紫のハイウェイ」やアルバム『クールスの世界　黒のロックン・ロール』などがあり、後には多くのアルバムをリリースしています。また、クールスは映画への出演も多く、『暴力教室』や『男組～少年刑務所』などの作品にも登場しました。

厳しい現実とメンバーの変遷

1977年にはリーダーの舘が脱退し、その後もメンバーの交代が続きましたが、残ったメンバーはバンド活動を続行し、「クールス・ロカビリークラブ」へと名前を変えました。その後、ポリスターレコードに移籍し「クールスR.C.」として新たなスタートを切りました。

1981年以降、横山剣や萩野知明が加入し、音楽性にも変化が生じましたが、1983年に横山が脱退。その後もメンバーは逐次入れ替わりを行いながらも、クールスのアイデンティティを守り続けました。

再結成と現在の活動

1990年代にはオリジナルメンバーが再集結し、「Original Cools'90」として活動。その後は「ザ・クールス」としても活動し続けました。2000年代に入ると、徐々にライブハウスでの活動にシフトし、地域に根ざした音楽活動を続けています。最近では、フランクの復帰や新曲の発表なども行い、クールスは現在も若いファン層を惹きつけています。

2010年には結成35周年を迎え、記念ライブも成功を収めました。また、40周年を迎えた2015年には新曲のリリースやライブを行い、衰えない人気を示しています。現在、クールスは村山一海、佐藤秀光、ジェームス藤木、フランクの4人を中心に活動しており、依然として多くのファンに愛され続けています。

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