ジェームス藤木

ジェームス藤木（1951年3月15日 - ）は、日本の作曲家、ギタリスト、そして歌手として多岐にわたる才能を発揮しています。彼は特に、ロックンロールバンド「クールス」のギタリストとして広く知られています。東京都で生まれ、アイルランド系アメリカ人とのハーフというバックグラウンドを持っています。

1974年12月、藤木は舘ひろし、岩城滉一らと共に、渋谷区原宿でモーターサイクルチーム「クールス」を結成しました。翌1975年4月13日には、矢沢永吉率いる「キャロル」の解散コンサートで親衛隊を務めました。同年9月には、チームメンバー7名と藤木が推薦したベーシスト大久保喜市を加えた8名で、ロックンロールバンド「クールス」としてデビューを果たしました。

クールスはその後、5度のメンバーチェンジを経ながらも、藤木は一貫してリードギター兼ボーカルとしてバンドを支え続けています。彼の音楽センスはメンバーの中でも際立っており、多くのミュージシャンに楽曲を提供しています。特に、高護が率いるウルトラ・ヴァイヴの『ソリッドレコード夢のアルバム』（1988年）に提供した楽曲『涙のサスピション』は、近田春夫によって「藤木の天才性」と絶賛されました。

藤木は音楽活動に加えて、映画にも出演しています。岡本明久監督の『暴力教室』（1976年）では、滝沢正則役を演じました。また、きうちかずひろ原作・監督の映画『BE-BOP HIGHSCHOOL』（1994年）では、主題歌を担当しています。

主なディスコグラフィ

MOON DOGS
『恋のあやつり人形』（作詞：横山剣）
『LOW RIDER』（作詞：井倉光一）
ミッキー
『ROCK'N'ROLL WONDERLAND』（作詞：横山剣、編曲：矢島賢、1983年）
ハルオ&パアル
『涙のサスピション』（作詞：サエキけんぞう、編曲：窪田晴男、1988年）
ソロ・ディスコグラフィ
『DANCE DANCE DANCE』『不良天国』（1992年1月21日発売）
『気分はSUPER TOUGH』『恋のオーバーヒート』（1992年7月23日発売）
『笑顔のキセキ AUTHENTIC MELODY MAKER JAMES藤木』（2013年1月16日発売）

関連人物

クールス：佐藤秀光、村山一海、横山剣、舘ひろし、大久保喜市、飯田和男
* 近田春夫

ジェームス藤木は、クールスとしての活動にとどまらず、ソロアーティストとしても独自の音楽性を追求し続けています。彼の音楽は、ロックンロールのルーツを大切にしながらも、常に新しい挑戦を続けている姿勢が反映されています。

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